心の隙間
一人でいても、二人でいても...どうしても埋められない何かがある。心の奥のさらに奥のどこかに穴が開いてしまったように。常に何かが足りない気がする。私はいつもその答えを真剣に見つけようとせず逃げてばかりいる。そして、その隙間を埋めるようにきっと旅に出るのかもしれない。暑くて、眩しくて、何もかもが麻痺してしまうような非日常へ...薬がだんだん効かなくなるように。その度に量を増やしていくように。旅を重ねるごとに、足りないものがさらに増えていく。そんな麻薬に押しつぶされないように。私はたった一人でここに立っていたはずなのに...。それから半年以上が過ぎたけど、何も変わっていない、何も前に進めていない私。そしてまた、現実から逃れようと私は旅に出ようとしている。 □2006年1月3日 カンボジア シェムリアップ