鬼は内、福も内。宮城県村田町の姥の手掛け石(うばのてかけいし)
<2019.9月撮影>昨夏の終わりに撮った写真ですが、宮城県村田町にある「姥の手掛け石」です。この石には、鬼が手をついたあとが残っているといわれています。たしかに、指のくぼみと手のようなくぼみが見られました。でも、どっちかと言うと、足の跡みたいでした。この石があるのは、村田町の「姥ケ懐(うばがふところ)」という地区です。この姥が懐地区では節分に「鬼は外、福は内」と言わずに、「鬼は内、福も内」と言うそうです。昭和の時代に出版された在野の研究者・某氏の本によると、昔は節分の夜に「鬼の宿り」をする家が数は少ないながらも全国に散らばっていたそうです。そんな家では「鬼は内、福も内」と言っていたとのこと。姥が袋地区がユニークなのは、一軒の家ではなく地区全体が「鬼は内、福も内」と言うこと。そして渡辺の綱の鬼退治伝説が残っていることです。観光に行かれるのであれば、村田の中心街から車で「民話の里ふるさとおとぎ園」をめざします。すると行く手左方向に「千寿庵」というお蕎麦屋さんが見えてきます。「千寿庵」さんの裏手に赤い鳥居があります。<2019.9月撮影> 鳥居をくぐると、↓<2019.9月撮影>石碑や「姥の手掛け石」の後ろには、小川が流れていました。青根温泉 湯元不忘閣