テーマ:スローライフ(923)
カテゴリ:環境問題
伝承写真館日本の食文化 5/農山漁業文化協会【1000円以上送料無料】 伝承写真館日本の食文化 10/農山漁業文化協会【合計3000円以上で送料無料】 伝承写真館日本の食文化 6/農山漁業文化協会【1000円以上送料無料】 今こちらの本を読んでいる。 内容は1980年代にまとめられた日本の失われつつある食文化を県ごとに紹介したもの。 全ての県を読もうとしているので、時間がかかっています。 1980年代といえば、もう和服を着ているのはそこそこの高齢女性ばかりだったし、使い捨てプラスチックも出てきた頃。 写真は ほぼノープラスチック。着ているものも 着物に手ぬぐいの姉さんかぶり。多少演出もあるかもしれないが、それでも、見ていて驚くものばかりです。 山、平野、海と多少の違いはある。 しかし、 何処も米、野菜が主流。 何処の地方も似たものが並んでいる。 なにが共通しているのか、考えてみると 冷蔵技術が無い暮らし 故に魚を食べるのは 海の沿岸部。あとは川魚やタニシ、どじょう。 肉はあまり出てこない。 畜産、養鶏農家と言うものは、割と近年になってからなのだろう。 鶏を飼って それをつぶした時のみ、食べる感じ。 あとは、うさぎ、たぬき、イノシシ。 とにかく、冷蔵庫がないので、肉、魚を冷蔵保存はできない。 故に畜産も魚の養殖も無い。 どちらかというと山間部のほうが川魚がある分 山の恵みがあるだろうか。 天然の魚なんてものは現代でも希少なものだ。 私の口に入るのは養殖物ばかり。 野菜は現代と違って種類が少ない。果物も かき、イチヂク、びわ。 梨もりんごもみかんもどこでも採れるわけではない。 地元で採れたもの、天然の動物性たんぱく質だけになったら、タンパク質は卵と豆腐だけ? 地産地消だけで生きていくのは 随分と難しい事だ。 また、特筆すべきは 正月のおせち料理。 野菜の煮物、黒豆、たつくり、芋きんとん、なます どれもこれも 野菜、保存食で構成される。 商業都市の商家くらいになると、やっと 数の子、かまぼこ。 私が子供の頃、京都の祖父母の家のおせち料理は 数の子、酢ごぼう、黒豆 がどーんと丸い三段容器に一段ずつ入っていた。 おせち料理というとそのくらいしかなかった。昭和40年代だろうか。 うちは貧しかったのかな、と思ったりしたが、多分よほどのお金持ちでなければそんな感じ。餅だけはたくさんついた。 ほんの50年前は 種類の少ない食物を食べていたのに、 現代は地球の裏側のものも食べられる。 その恩恵に預かりながら、なんだか、やっぱりこれでいいのかなと思う。 繁栄を極めすぎている。 いっそのこと冷蔵庫の無い暮らしをやってみたいが、多分難しい。 冬場はなんとかなるかもしれないが、夏は毎日買い物に行く事になるだろう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
September 28, 2020 03:53:58 PM
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