楽チン日記

元阪神タイガースの偉大なる三冠王


ランディ・バース


は言いました。


「甲子園のタイガースファンの拍手と歓声は

地響きとなり全身を駆け抜けそして打席に入る私に感動と力を与えてくれた

そして、その光景を未だに夢で見る。」



と、

拍手は人に大きな力を与えてくれる不思議な魔法です。





前回からの続きになってしまって大変恐縮なのですが

マニフェスト通り





『攻めの拍手』





ということで

筆を進めさせていただきたいと思います。





繰り返しになってしまうかもしれませんが


普段大半の人がつかっている拍手は


受身の拍手なのです。


それはどういうことかというと



拍手の対象（スピーチしたおっちゃんとか役者とか）に対して


　

「フイー終わったーワイ！」




と安堵感を与えるものなのです。



このことからも分かるように

現代における拍手とは決まった場面ごとに発生させなければいけない、

ある種ルールというかマナーみたいなものになってしまっているのです。



あれはまだ僕が小学性の時分のこと

月イチの全校朝会で

教頭が『開会の挨拶（？）』のために舞台に上がり




「きょーつけー、　　　礼」（これが開会の挨拶とは随分大仰じゃないですか？）




と一言だけ言いまた舞台を下りて行くという。（どこの学校もこんな感じだったんでしょうか？）


そして次の瞬間



何故か全校生徒が拍手をするのです。





「きょーつけー、　　　礼」





とだけ言った教頭に対して拍手をするのです。

なんか、しっかりした挨拶をした後とかならまだわかりますが、、、



僕が教頭だったら、「穴があったら入りたい」と言って後頭部をポリポリと掻いてしまうでしょう。むしろ陵辱プレイかと感じてしまいます。


そして教頭は朝会の最後、『閉会の挨拶』という名の針のムシロにもう一度座らされるのです


彼はいわば拍手という慣習の被害者と言えるわけです。

※ちなみにこれは後に書こうと思っているのですが、本来であれば『怒らせる拍手』に分類されます。でも素直な子供達がやるのでその意図はありません。







しかし、


攻めの拍手は違います。


相手から次のアクションを引き出します。





インタラクティブなのです。







例えばアンコール


これは最近だと最初からプログラムに『アンコールにはこの曲をやります！』

織り込み済みの物もあるくらいです。



しかしそもそもは、

観客達の演者に対する攻めであったということは言うまでも無いでしょう。


お客さんのあまりの情熱に演者達が気をよくしてサービスをしてくれた。


というのが始まりだったでしょう。多分。








「モッタイナイ」



今世界に広がりつつあるらしいこの言葉がしっくりきます。




拍手という武器を活用しきれていない。


高田文夫氏もそう嘆いていることだと思う。



ちなみに僕は高田文夫氏を面白いと思ったこと


これは残念ながら一度も無いわけだけれども
彼のお陰で今の北野たけし氏があるといっても過言かも。



しかし、とにかく彼が







「タケチャンバウバウ」










そう言って手を叩くだけで

タケチャンは気をよくしていい仕事をしてくれたんだと思います。

これは意外と功績が高い物かと思われます。




というように



人を喜ばせる拍手は




その対象の


パフォーマンスを高める




とか




オマケサービスを付けてくれる




などという




双方が喜べる



とても素敵にもかかわらず本当にお手軽な技なのです。


だのに

それをする人はなかなかいません。






何故か？





それは





場面ではないから。





それだけ。



ですので

拍手は場面でするのではなく

自分一人でもいいので積極的に





『感情を込めた拍手』

（これ結構ポイントです。手だけの偽の拍手ではだめです。）







を日常的に使っていく！！



ということをお薦めします。

これを理解してくれて、更にマスターしていただけると






喜ばせ職人。







になれる日もそう遠く無いと思います。




喜ばせる拍手の締め括りとして



具体的な使用例を挙げてみます。


・おいしい物を一口食べたその瞬間
　
　－規模の小さい店（チェーン店では意味無し）や彼女・彼氏の手料理等


・授業が終わった瞬間（特に単位が欲しい授業）

　－教授、意外とウブなのでこういうのに弱い人多かったです。


・人に見せたいくらい巨大なウンチをしてしまった時に1人で

　－なんというか鼓舞です。今日を生きる気力が湧きます。


・上司が勇気を出してズラをやめて来た日

　－拍手→万歳三唱→胴上げの三連コンボまでいっちゃってもいいでしょう。


・イタズラな風によって目の前を歩いている女性のスカートがめくれた時

　－その女性がおばちゃんだったら気を良くし過ぎて
　「イヤァねぇ」などと言いながら叩いてくるかもしれないので注意が必要です。







今日もとっても
長くなってしまったので続きの



『邪道編』



はまた次回気が向いたときにしたいと思います。