楽チン日記

2005/08/19(金)15:59

芸2

~エリックの章~後編 これは、自らの『寝っ屁』が原因で枕周りをポップコーンまみれにされた ルームメイトエリックの怒りから生まれた確執、 そして日々深まる二人の間の溝 この溝がある事件をきっかけに埋まってしまった という実話である。それと同時に憎まれっ子に間違い無い僕の懺悔の物語である。 普段は放課後に授業道具一式を部屋に置いてしまうと 夜中まで部屋に帰らないというパターンを確立していた僕でしたが、 ある日、珍しく夕方部屋に帰ったのでした。 寮の各部屋はオートロックなのでもちろん鍵がないと開かないのですが ルームメイト(他人)と共同生活を送る学生のためか 鍵があっても中から鍵を掛けられてしまうと開けることができなくなってしまうのでした。 普段はそんな事はないのですが、その日がまさにそうで ガチャガチャ 鍵を挿していくら回しても開きません。 すると中から、 「キガエマスカラ、チョト、マテテ、クラサーイ」 と聞こえてくるではありませんか。 結構待たせてくれて 隣の部屋の子とかが後ろを通ったり ホテルの客室の廊下みたいになっているので 各部屋の入り口で話をしている人がいたり そういう人達が長いこと部屋の前で立ち尽くす僕を見て 『あの日本人はどうしたんだろう』と、不審に思うわけですよ。 そして隣の部屋の子がジュースやら何やら買って来たのか 友達を何人か連れて戻ってくると、僕にこう言いました。 「あなた鍵が無いの?もしそうなら、寮の管理人に言わなきゃ入れないよ?」 するとこういう時はアメリカ人ってすごく親身になってくれるというか(ある意味心強いのですが) お節介焼きになってくれるというか 近くの部屋の入り口でくっちゃべっていた人たちも集まりだして 口々に「どうした?」「どうした?」 と、 ちょっとした騒ぎになってしまい、僕も慌てて 「いやいやそうじゃなくって今チョット着替えているらしくてさぁ」 と弁解すると、 「だってもう10分くらいここにいるわよ!」 「う、うん」と答えたその時 ガチャリ 彼が出てきたのでした。 -つづく- 後編と書いておいて申し訳ないのですが、 長くなったので次回最終章ということで完結したいと思います。 事情をお察しいただけることを感謝致します。 んでわ、また。

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