主人の弁当がいらない朝。

いつもより遅めに起きたと言えば「起きたのか！！！」

主人が出張で帰りが遅い夜。

なかなか帰って来ないと言えば「何でこんなに遅いんだ」

主人が出張で泊まりの夜。

夜中になっても車が戻らないと言えば「何で帰って来ねぇんだ」

主人が友達と深夜の密会をして帰ってきたりとか
我が家に友達が遊びに来てて夜中に帰ろうと
我が家の玄関から出れば、自室の窓を開けてキョロキョロ。

全てにおいてチェックを入れる姑。

だからと言って、自分達がどこに出かけようと留守にしようと
我が家へは一切知らせには来ない。

母屋が留守ならと当然の様に我が家にやって来る
母屋へのお客への対応に困って、ある日。

「せめて留守にする時は一声かけてください」と
お願いしたら。

「仕事に行くのにいちいち報告しなきゃなんねぇのか」
と一言の元に拒否された。
（うちのダンナの出張も仕事なんですけどねぇ）

そんなこんなで、ちょっと前まで主人が出張だとか
遅くなるだとか、弁当がいらないから朝起きるのが
遅くても良い日だとかには、主人にその旨母屋に
報告に行かせていた。

そんな風なので、昨日、主人が平日に休みを取り
我が家が朝ゆっくり寝ていて、主人の車がずっと
車庫にある状況は、姑にとっては、かなり気になって
いただろうと容易に想像できた。

いっそ、「主人に報告に行けば？」とだけ
言ってみようかとも思ったが、現状に至る諸々や
今の私の立場からして、私が言う筋合いじゃない
と思い、何も言わずにいた。

そうして・・・。

その日の全ての行事が完了して、夕飯は外食と決め
その前に一旦家に戻った時である。

私たちの乗った車が戻ると、舅姑とも作業小屋から
いかにも偶然を装い出てきた。

私と息子は車の中で待っていたが、忘れ物を取りに
家に戻り、車に戻ろうとした主人に。

やはり姑が声をかけてきた。
（言いたくてウズウズして作業小屋から出て
きたんだからねぇ・・・当然だよな）

何を言ったかは聞き取れなかったので
車に戻った主人に聞いてみると

「身体が悪かったわけじゃねぇんだな」と
言われたそうだ。

「身体も悪いけど、銀行に行ってきた」と
主人は答えたそうだ。

そうして、「何を今更言ってんだ！」と怒った。

こんな状況にしておいて、身体の心配はしてんだ
ってアピールされても、余計なお世話だ！としか
思えない（私にしてみれば嫁の神経はどうなっても
かまわねぇのに息子は心配でたまんないのねって
気分だけどね）と怒りながらも、主人の気持ちの中に
怒りとはまた別の思いがあるように思えた。

それは、やはり親に心配をかけてしまったと言う事
への罪悪感。

そうして心配してくれるのを素直にありがたいと
思えない状況になってしまった淋しさ。

「ここを出ても俺だけはいつでも親に顔見せに
帰って良いってこやぴぃは言ってくれるけど
ここまでになったら俺だって帰ろうって気にならん！」
と主人はさらに怒った。

これまでも私はずっと「あんたは親と縁を切る必要は
ないよ」と言ってきた。

それを主人が親に話すと「口では帰っていいって言って
たって、こやぴぃちゃんは絶対にやきもち焼いて帰れ
なくするに決まってる」と言ったそうだ。

でも、私は本当に自分は絶対にできないけど主人は
付き合いたいように付き合わせてやろうと思ってる。

それは、私の中にもある罪悪感へのせめてもの償いだ。

でも、自分のダンナが養子になって「後継ぎ」となり
ますますふんぞり返る小姑のいる実家・・・
主人の足が自然と遠のいても誰も責める事はできないと思う。

その時は「ほら、やっぱりこやぴぃが帰らしてくれねぇんだ」
って事になるのだろう。

それはそれで全然いいですけどね。

郵便ポストが赤いのも全て嫁のせいってか？？？（爆笑）