脳卒中
(医)緑和会 加地内科クリニック脳卒中(脳血管障害)脳は、血液の供給が乏しくなったり、血液の循環が途絶えてしまった時は短時間で脳細胞の活動が低下し、壊死してしまうのです。数分間、脳に血液がいかなくなるだけで、回復できない神経細胞の障害が起こり始めます。そのため、脳卒中になった場合は、1分1秒が命取りになるのです。脳出血脳の血管の一部が破れて脳内に出血を起こすのが脳出血です。脳出血の原因でもっとも多いのが、高血圧です。脳出血では、障害の場所によって共同偏視などの特徴的な眼症状がみられます。脳梗塞脳の血管が血栓や塞栓によって詰まってしまい、脳細胞が壊死してしまうのが脳梗塞です。脳卒中の中でも脳梗塞の割合が圧倒的に多いです。脳梗塞の中でも日本人にもっとも多いのが、細い血管につまって起こるラクナ梗塞ですが、生活スタイルの欧米化で動脈硬化が進行したことにより血栓がつまるアテローム血栓性脳梗塞が増加しています。くも膜下出血多くの場合、脳動脈の一部がコブ状に膨らみ破裂することにより脳の表面を覆うクモ膜と軟膜の間のクモ膜下腔内に出血を起こします。突然の激しい頭痛を伴い、意識障害を起こすことが多いです。再出血の可能性も高く大きな危険を伴う病気です。脳卒中の予兆・顔、手足、腕のしびれ、脱力感。・意識がボーっとする。・舌がもつれてうまく話せない。相手の言葉が理解できない。・片目、もしくは両目が見えにくくなる。・めまいがして急に歩けなくなる。・突然激しい頭痛がする。脳卒中の5大危険因子1 高血圧 脳の血管の大きな負担となり、動脈がもろくなり、詰まったり 破れたりしやすくなります。 塩分を多く摂るほど高くなりますので、塩分摂取を減らしましょう。2 糖尿病 近年の食生活の欧米化により患者さんが増えています。 摂取カロリーを低く抑える必要があります。食事はバランスよく食べ 間食や脂料理を減らし体重のコントロールをしましょう。3 脂質異常症 特に悪玉のLDLコレステロールが高い人は、脂肪の摂取を制限する努力 が必要です。脂料理を減らし、豆類、芋類、海藻、キノコ、根菜類など コレステロールを下げる食べ物を多く摂取しましょう。4 不整脈 心臓の中にできた血栓が、心臓から脳に飛ぶことで脳の動脈を 閉塞させます。5 喫煙 ニコチンが血圧を上昇させたり、動脈硬化を促進すると言われています。