豊中の緑の診療所だより

2014/10/07(火)15:19

スタッフ壁新聞『ミドリムシ』

スタッフ日記(157)

(医) 緑和会 加地内科クリニック   ミドリムシ  最近耳にするようになった「ミドリムシ」  先日もNHKの朝の番組で取り上げられていました。  今、注目されている「ミドリムシ」の力を調べてみました。 1.ミドリムシの生態      ミドリムシは体長わずか0.05mmという小さな微生物です。   和名では「ミドリムシ」と言いますが「ムシ」ではなく   ワカメやコンブと同じ「藻」の仲間。   植物のように光合成を行って栄養分を体内に蓄えるだけでなく   動物のように移動することも出来ます。 2.ミドリムシの持つ栄養素     動物と植物両方の性質を持つミドリムシは、人間が生きていく   ために必要なビタミンやミネラルなどの栄養素を59種類も備え   ています。   この高い栄養価から食生活で足りない栄養を補う補助食品や   サプリメントとして注目されているだけでなく、発展途上国など   で栄養不足に苦しむ人達の食料援助の素材としての可能性   も期待されています。   また、ミドリムシの持つ栄養素の中の1つである「パロラミン」と   いう物質には、腸内環境を整えたり、脂質やコレステロールを   対外に排出する効果もあるとされています。 3.ミドリムシと地球環境     ミドリムシが注目されている理由は栄養価の高さだけではあり   ません。ミドリムシが行う光合成によって吸収される二酸化炭素   作り出される酸素、この生産効率が非常に優れているのです。   この二酸化炭素の吸収力の高さが地球温暖化対策に有望であ   ると期待されてもいます。   また、植物や藻類などを元にして作り出される「バイオ燃料」の   素材としてもミドリムシは適しているとされています。   以上のように様々な分野での可能性を期待されているミドリムシ。   今も研究は進められており近いうちに我々の生活になくてはなら   ないものになる日が来るかもしれません。

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