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  みどりの日記 ~gardener's hum~

第22回 8月25日



『極めればプロの道』



今年の厳しい暑さも、これだけ続くと確実に体に疲れがたまってきています。

それに加えてちょっと重いものを運んだ次の日や、スポーツをやった翌日などは肩や腰に
ずっしりきます。自分の体が「もう若くないんだから、無理しないで!」と訴えている
ようにも感じます。

 以前、知人がやっている整体院に遊びに行ったことがありました。その日施術はしま
せんでしたが、少し面白いお話を聞くことができました。彼は起業して整体院を開業し、
毎日多くの患者さんを診ています。



 彼曰く、ベッドの上に座っているお客さんを後ろから見ただけで「ああ、背骨が曲が
っているな~。これじゃ痛いかもな」ってわかるのだそうです。え~?すごい!私には
服の上から見て、筋肉に覆われている骨なんて全然見えないですよ。



話を聞いていて思いました。人間は自分の興味のあることにどっぶり浸かって、目の前に
現れる困難を一つ一つ乗り越えていくと、体の中の色々な感覚が鍛えられ“千里眼”のよ
うなものが養われていくのかもしれない…と。


 きっと、どんな職業でもそうなのでしょうね。自分から求めれば、感覚やセンスは
どんどん研ぎ澄まされ磨かれていくのではないでしょうか。それは、何げなく勉強をして
いた学生の時とは比べ物にならないくらいの吸収力とスピードで。



 「ああ、筋肉はあるから運動しているみたいだけど、ストレッチやっていないな?
体が硬いよ。」すご~い、神様みたい。そうだ、そうだ、スポーツ選手がよく言っている
もんな。
練習より大切なのはストレッチ。これを怠ると怪我をするんだっけ。


 彼の言葉を聞きながら、この感覚はガーデナーだったら何にあたるのだろう、と考え
ました。技術や知識でしょうか?う~ん、もちろんそれも大切なのでしょうけれど、
私は「植物と会話するチカラ」なのかもしれないと思いました。
今、植物たちはどういうものを欲しているのか、またどんな作業を必要としているのか…
ということです。


もちろん園芸書を読めば、様々な植物のデータや作業について載っていますので、知識を
得ることはできます。しかし、実際に現場で環境や植物に触れることで得られる情報量は、
本の数百倍にもなるのかもしれません。


ふと、ある女性の言葉を思い出しました。彼女の庭はとても広く、毎日の水やり作業も
大変そうでした。周囲からもスプリンクラーの設置を勧められていましたが、彼女の答えは
こうでした。

 
「そうね、水やりも大変なんだけれど。植物の表情を一つ一つ見て話をしながら水をあげ
たいからスプリンクラーはいいかな」。


ほお~。それは植物の気持ちに寄り添う素敵な言葉だなと思ったのでした。









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