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「念仏者九条の会」全国集会が長野で開催され参加した。 現地研修は「松代大本営・象山地下壕」で、全国集会は「石の鐘」で有名な信濃町の「称名寺」である。全国から68名の参加があった。北は北海道から南は福岡と全国各地からの参加をいただいた。 「念仏者九条の会」は浄土真宗本願寺派の僧侶及び門信徒が中心となって、憲法9条改悪反対運動を推進する会であるが、今回の全国集会は、浄土真宗大谷派九条の会や宗教と関係ない人にも参加いただいた。 6月23日は沖縄県民にとって、忘れられない地上戦終結の日であり、その記念日に「非戦」の想いを込めて、大本営地下壕を視察した。1945年6月23日沖縄は全滅したにも拘らず、信州松代では「天皇制護持」のため、地下壕を掘っていた。 講師の原山茂夫さん(松代大本営ガイドクラブ代表)によると、松代大本営の工事は、1944年11月11日11時に着工し、翌45年8月15日終戦までの9ヶ月間で、13キロにも及ぶ地下壕を掘った。掘削工事の主力は約6,000人の朝鮮人で、その内約4,000人は強制連行された人との事。 下の写真は、壕内で説明する原山さんと、参加者。 交流会は、23日6時から長野別院で行われた。懇親会に入る前に、映画「夕焼けこやけで」の上映があった。先の戦争で供出させられた梵鐘の代わりに、大きな石を鐘楼に下げた信濃町の「称名寺」にかかわる物語である。 映画を見て強く感じたことは、供出させられた被害者の立場にある「称名寺住職」が、寺の宝物としての大切な梵鐘を失う悲しみとともに、人殺しの武器になってしまった悲しみを語っている事である。被害者であるが加害者でもあると。 私は、今日まで、先の大戦で二人の叔父を戦死で失った被害者の立場で「非戦」を叫んできた。しかし、戦場において戦死する前に、人を殺しているかもしれないことに気がついた。 上映後に、関係者のご挨拶があった。写真は右から、脚本の和田登氏(児童文学者)、出演者の狭間壮氏(声楽家)、出演者の佐々木五七子氏(映画の舞台となった称名寺住職)、監督の江守健治氏である。 翌日の6月24日は、会場を信濃町の「称名寺」に移して全国集会を開催した。佐々木住職から「石の鐘」の思いについて、熱い法話があり、「念仏者九条の会」からの提案と、各地の活動報告があり閉会した。 下の写真は、「石の鐘」の前で話す、称名寺・佐々木住職。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.06.24 23:58:48
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