2019/10/31(木)12:49
荻野吟子めぐり・その2 ~東京編~
お馴染みの道の駅じゃなくて、ここは東京です。
映画「一粒の麦-荻野吟子の生涯-」公開前に、吟子さんゆかりの地を巡ったよ。
10月26日から公開の映画、熊谷のシネティアラ21ではどうやら
2週目突入が決まったようで、現時点で11月7日までのスケジュールが出ているよ
で、日本の女性医師第1号である荻野吟子は、熊谷市俵瀬(旧妻沼町エリア)の出身。
この機会に改めて、熊谷市内のゆかりの地を巡りつつ (→「その1」参照)
今度は、東京へ出てからの学びの地や医院開業地などにも行ったよ。
(まあ順番的にはこちらが先というか…行ったのは9月初旬)
数年前から行こう行こうと思っていて、ようやく実現
ゆかりの地については埼玉県サイトにも詳しく載っていますので、詳細は省略します。
まず最初の目的地は、吟子さんのお墓がある雑司ヶ谷霊園!
なので…先に書いておきます。
※お墓を撮影するという事については、賛否両論あるようですが
私は「失礼なことではない」と思う派です。
この場所についても、ネットで写真が多く出回っています。
ただし、けじめとして撮影前に手を合わせてお参りさせていただきました。
他の個人様墓地が写り込んだ場合は、文字が読めないよう加工してあります。
それでもご不快な方は、当記事は読まないで下さい。
この日は始発列車で熊谷を出て、7時前に池袋駅着。
都電の祖師ヶ谷駅が至近だけど、逆に面倒なので池袋駅から歩いちゃったよ。
ここは他にも多くの著名人が眠る、大きな都立霊園。
てきとうに行っても、目的の人のお墓を見つけるのは難しいと思います(^^;
コチラに園内マップのPDFがあるので、これを見て探したよ。
(竹久夢二もいたか! 後で気付いた…)
吟子さんの場所は「1種5号23側」という区画。
地図でいうと、中央付近の「1-5」という字の上あたり。
ここにも妻沼や千代田と同じように吟子像があるのだよね、これが見たかった。
どなたのご意向か、今(9月時点)はヴァイオリンが供えられている。
像のお顔立ちとスタイルは、「道の駅めぬま」や光恩寺にあるものと
よく似ているね。これも野口石材店さんかね?
裏側を見ると、「生誕百五十周年記念 埼玉県妻沼町建立」
ということで、作者名は無いな。
と思ったら、舞台「命燃えて」の碑に
「石匠熊谷市野口大作、彫師杉戸町山下隆雄」と書いてあった(^^)
ちなみに「命燃えて」という題字は、土屋元埼玉県知事さんの書ですと。
石碑に書いてある文章を読むと、吟子さん関係のことにも関わられていたようで。
以前たしか、聖天様の彫刻が修復後一般公開されたお披露目式典のとき
院主様のスピーチの中で、土屋さんのお名前が出てきていたかと。
何だかんだ、妻沼方面に肩入れして下さった方なのかな…
では次なる地・お茶の水駅前へ移動!
駅からすぐの茶色い東京医科歯科大学、この辺りが
吟子さんが通った東京女子師範学校の跡地ということで、
「近代教育発祥の地」の表示がある筈。
このへん、何となく東京大学前みたいな雰囲気(^^)
駅からいくと、橋を渡ってすぐ学校の手前にあるここか!
小さな小さな広場というか、憩いの場所のように整備されている。
吟子さんは第1期生で、なおかつ首席卒業とのこと。
何とすばらしい
そこから歩いて、程近い次の目的地・湯島方面に向かう途中の余談。
私、東京のドイツパン専門店を数年がかりで少しずつ攻略しているんだけど
名前だけ知っていた「テューリンガーヴァルト」って、このへんでしたか
たまたまドイツ国旗マークが目に入って発見したけど、
時間が早すぎて開店前。残念!
で、目的の「荻野医院開業の地」は、現在では道路になってしまっていて
「旧町名案内」看板あたり…とのこと。
この「三組坂下」交差点付近ですよね?
肉のハナマサの向かいに、看板ありました~!!
あらま。新渡戸稲造さんも、この辺りに縁があったのね。
最後の目的地・向島へは、浅草駅から歩いていこう!
浅草なら用事もあるし、隅田川からこの景色も見たいしね
お陰で素敵な街路灯にも出会えた(^^)
で、あの電車が走っている向こう側あたりかな…
「荻野吟子終焉の地」発見!
看板には「開業の地」とあるけど、湯島で最初に開業したあと
北海道に渡って、再び東京に戻って病院を始めたのがこの場所で
息を引き取ったのもここ…ということで。
全部の地を回りきったのが朝9時、吟子さんの面影を追った充実感とともに
ここが終焉の地と思うと、朝から切なくもなり
お墓以外はどれも地味で、意識していなければ通り過ぎてしまいそう。
でもこういう地味散歩は結構好きでね(^^)
昔は、田端や馬込の文士ゆかりの地を巡ったり、
芥川龍之介のお墓を見に行ったりもしたよ。
吟子めぐりは、できれば北海道もやりたいところだけど(向こうにも像あるし)
さすがにちょっと無理なので、とりあえずここまで。
●当サイトの内容はブログ・facebook等 「ご自身で責任を持つサイト」以外には
一切の例外なく転載 (抜粋・要約含め) 及びリンクを厳禁いたします。