2009/06/10(水)09:32
「ヘタリア」娘にお勧めの本
我が家の下の大学生は、「ヘタリア」ファン(おた)です。
動画サイトとか、ラジオとか、チェックしている横で、な
んとなく、私も、内容はわかってて、
内田樹(うちだたつる)さんの、「街場の中国論」をむ
ことをすすめてるのですが。
たとえば、(以下引用、適宜改行あり)
第3講
「アメリカングローバリズムは日本人には合いません。
「オレが中心で、オレがオリジナルで、オレ的にオレ
が好きだから、それでいいんだ!」
という自己正当化では日本人は立ちゆかない。」
第4講
アヘン戦争
「欧米列強は、新しい市場と資源を求めて中国に進出
します。先鞭をつけたのはイギリス。国策企業である
東インド会社はイギリスの工業製品をインドへ、インド
のアヘンを中国へ、中国の茶をイギリスへという
「三角貿易」ですね。
ドラッグを売りつけて貿易の決済をしていた。
最初は銀で決済していたのですが、茶の輸入が増えて
銀の流出が問題になったので、アヘンに切り替えた。
お茶も一種の嗜好品で、
「お茶なしではいられないイギリス人が」大量発生
したので、
「ドラッグを以てドラッグ代金を決済」という発想
の転換をしたわけです。
悪魔的狡知識ですね。
「日本はなぜ植民地化を免れることができたのか」のあ
たりも、各国列強の当時の事情がみてとれてとても興味
深く読めるでしょう。こわかったり、ほっとしたり。。。
内田先生の講義をテープ起こしして書かれたものなので、
とてもわかりやすいと思います。「ヘタリア」ラジオと
同じみないな。^^
だから、絶対、おもしろい!っつう~~の!!!
漫画や動画やグッズを集めて家でにやにや楽しむのに、
もうちょっと裏付けするような本を読んでみて欲しいと
いう親の願いもあったりするのですが、そういう意向と
か願いは、だいたいむなしく無視されるものという現実
も思い出しておく必要があります。
落胆を和らげるために。。。