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2019年03月29日
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ふじやま和歌集
 
人知れぬ思ひをっねにするがなる富士の山こそわが身なりけれ
(古今集五三四)
 
ふじの山きゆればやがてふる雪のひとひも夏になる空ぞなき
(正治初度百首四三五)(良経・秋篠月清集七三一)
 
五月雨にふじのなる沢なみこえておとや煙に立ちまさ正治初度百首るらん
(正治初度百首六三〇)
 
ふじの山すそ野にもゆるさわらびや嶺には春の煙なるらん
(正治初度百首一五ニハ)
 
ふる雪に嶺の煙はのこれどもふじのなるさは氷りゐにけり
(正治初度百首一九七〇)
 
天の原富士の煙の春の色の霞になびくあけぼのの空
(正治後度百首一〇〇一)(拾玉集三六七四)
 
このごろはふじの白雪きえそめてひとりや月のみねにすむらむ
(良経・秋篠月清集一一〇三)
 
時しらぬ山さえ時をしりにけりふじの煙をきりにまがへて
(良経・秋篠月清集一二三七)
 
みわたせば雲ゐはるかに雪白しふじの高ねの明ぼのの空
(実朝・金槐和歌集三六六)
 
ふじのねの煙毛空にたっものをなどか思ひの下にもゆらん
(実朝・金槐和歌集四六八)
 
ふじのねに時ぞともなく立つ煙遠近人もおもなれぬらん
(建保名所百首九八五)(順徳院御集六九七)
 
白妙の山はふじのね時しらぬいく世の雪に煙たつらん
(建保名所百首九八六)
 
あまのはらふじの柴山しばらくも煙たえせず雪もけなくに
(建保名所百首九八七)
 
くらべみむわがみよふじの山ならばたえぬ煙にたへぬべきかな
(建保名所百首九八八)
 
埋れぬ名さへたかねのふじの山たえぬためしに雪っもれども
(建保名所百首九八九)
 
人すまぬ山はふじのねいつとなくたつるや何の煙なるらん
(建保名所百首九九〇)
 
きえがてのふじのは山の峰の雪ときうつるとや霞みゐるらん
(建保名所百首九九一)
 
みな月のてる日もしらず白妙の山はふじのね雪ぞつれなき
(建保名所百首九九三)
 
よとともにいつかはきえむふじの山煙になれてつもる白雪
(建保名所百首九九四)
 
よとともにふじの煙も立つ世かなわれのみ物はおもはざりけり
(建保名所百首九九五)
 
ふじの山峰は雪げの雲ながらすそのの原に秋風ぞふく
(建保名所百首九九六)
 
ふじのねの雪げの雲を吹きつけて霞にかふる春のはつ風
(慈円・拾玉集四〇二)
 
日にそへて霞はれゆくふじのねは煙ぞ春のなごりなるべき
(慈円・拾玉集五二〇)
 
世の中をこころたかくもいとふかなふじの煙を身の思ひにて
(慈円・拾玉集七八七)
 
ふじのねもあさまの山もおのづからたえだえにこそ煙たつなれ
(慈円・拾玉集九四三)
 
きえぬるかきえぬにも又身をなしてふじの煙に春の曙
(慈円・拾玉集一九八七)
 
秋風にふじの煙のなびき行くを待ち取る雲も空にきえぬる
(慈円・拾玉集三〇五〇)
 
あまの原ふじの煙の春の色の霞になびくあけぼのの空
(慈円・拾玉集三六七四)
 
ふじのねの煙は空にきえぬとものこる思ひになほやこがれん
(慈円・拾玉集三八二七)
 
わが心心にもあらず東路や雲なき空にふじの煙の
(慈円・拾玉集四一八四)
 
ふじのねに一むすびしてたつ煙こまひきとめて見る空ぞなき
(慈円・拾玉集四一八九)
 
春がすみふじの煙に宿かりていくへの山をへだてきぬ
(慈円・拾玉集四二八五)
 
風になびくふじの煙にたぐひ、にし人の行へは空にしられて
(慈円・拾玉集五一五九)
 
風のなびくふじの煙の空にきえて行へもしらねわが思ひかな
 
朝夕に思ひのみやる水かきのひさしくとはぬもろごころかな
(慈円・拾玉集五一六一)
 
たぐひなくふじの煙を思ひしにこころもいかにむなしかるらむ
(慈円・拾玉集五一六八)
 
天原ふじのしば山かすみっっ雲井にだけも見えぬ春かな
(洞院摂政家百首七〇)
 
ときは猶ふじの高ねもしりぬべし雪の色けつ春の霞に
(洞院摂政家百首七七)
 
一時しらぬ不尽の山べのほととぎすいかで五月をわきて鳴くらむ
(洞院摂政家百首三七九)
 
不二のねやとしへてけたぬ煙だに立っとは見せぬ五月雨の比
(洞院摂政家百首(四一三)
 
五月雨の雲はうづもれてそれとも見えぬ不二のしば山
(洞院摂政家百首("四四七)
 
いとど又雪げの水やまさるらん不二の高ねの五月雨の比(
洞院摂政家百首四六〇)
 
もみぢする不二のしば山こがれてや秋をやく火の煙立っらん
(洞院摂政家百首七七三)
 
ふピのねは冬こそたかく成りぬらめわかぬみ雪に時をかさねて
(洞院摂政家百首九二一)
時わかぬいくよの雪をいただきてふじの高ねの年ふりぬらん
(洞院摂政家百首九二九)
 
冬きては衣手さむし東路や雪よりおろすふじの山鳳
(洞院摂政家百首九四〇)
 
いつとなきふじのたかねはそれながらふもとにみする雪の比かな
(洞院摂政家百首九七一)
 
わが恋のもえて空にもまがひなばふじの煙といづれたがはん
(洞院摂政家百首九九三)
 
たくひともとはれんまでのかなしきにふじの煙のなき世なりせば
(洞院摂政家百首一〇一九)
 
煙だにたつとな見えそ不二のねにたえぬは下の思ひならずや
(洞院摂政家百首一〇八○)





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最終更新日  2019年03月29日 11時05分34秒
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