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2019年04月28日
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カテゴリ:山縣大弐

山県大弐の歴史 大弐逮捕の老中会議

 

大弐を逮捕するための老中会議がはじまりました。

小幡藩の用人松原軍大夫と国家老津田頼母の書状を中にして、

長いこと議論が交わされていました。

 松平武元は将軍家の親戚筋に当たります。

登城の途中に直訴されたので、責任を感じていました。

  「高崎殿、いかがでござろうか・・・」 

左隣に黙って座っている高崎藩主、右京大夫輝高に声をかけました。

  「はあ・・・、そうですなあ・・・」

 京都の所司代を経て老中職に抜擢された人ですが、

所司代在任中藤井右門や竹内式部らの起こした宝暦の事件をあつかっただけに、

考えが慎重でした。

  「岡崎殿はどう考えられますか・・・」

 岡崎藩七松平周防守康禰は、名指しされ慌てました。

  「そ、某に意見をといわれますか」

お互いに譲り合ってはっきりと意見をいいません。

直訴の書面に対する処置に困っている様子でした。

  「川越殿はいかがですか・・」

康福は隣にいる秋元但馬守涼朝に視線を向けました。

すると、涼朝だけは待っていたように意見を述べました。

 彼のいうには、織田家の内紛と権力争ことは許せない。

まずは、直訴した者を処罰し、小幡藩にそれなりの処分を行うのが先で、

大弐の取り調べはその後でよろしかろうという意見を述べた。

 老中の中で、将軍家と関係ないのは、この人だけでしたから、

武元は渋い顔をして聞いていました。

直訴状を受け取ったことを責められているような気がした

結局小幡藩の処分と、直訴した者の処罰の方が先に決まり、

大弐に対する取り調べの件はなかなか決まりません。

それというのは、大弐に関係する藤井右門や竹内式部は、

ともに京都の宮家の臣と称しているため、相当の理由がないかぎり、

捕らえることが難しいからでした。

しかし結論は、山県大弐や藤井右門、竹内式部らも同時に捕らえ、

取り調べることに意見がまとまりました。

公卿や宮家に遠慮していては、

やがては徳川家の存亡に関わることになりましょうと、危機感を抱いたからです。









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最終更新日  2021年04月23日 19時18分15秒
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