2328498 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2019年04月30日
XML
カテゴリ:俳諧資料室

**俳諧百韻の始め(『三養雑記』山崎美成著 天保十年)

むかし伊勢の守武、山崎宗鑑、俳諧を弄てより。玄旨法印、貞徳翁に至りても、只十句、二十旬のいひ捨にて、定りたる会席もなかりしに、寛永六年十一月下旬、貞徳第の門人西武といふもの、京都寺町妙満寺に於て、始めて会席をまうけ、連歌の式にならひ、床に聖像をかけ、香華を供じ、文臺をかまへて、百韻満尾す。これ俳諧会席の濫觴なり。

   つみ綿かぬり桶なりの庭の雪      松永貞徳

   火ばちめされよ雲の衣手        山本西武

   天人や寒をこらへかねぬらん      野々口親重

   満水清きまつの岩がね         満寺日如

   いづくとも泊さだめぬ猟師船      末吉道節

   月いでゝしる山の方角         木正寺日能

   竿なりに羽うちかはす鴈の聲      冠井令徳

   糊つけきぬたゆふべころく       馬淵宗畔

執筆は須賀庄三郎といふものなり。西武は三条梅忠の町に住て、綿商賣せしにや、後に貞徳翁の秘書、ことごとく西武へ譲られしは、西武、亭主にて始て俳諧の曾席を催したるゆゑなるべしといへり。

 






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年04月23日 04時57分34秒
コメント(0) | コメントを書く
[俳諧資料室] カテゴリの最新記事


PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

山口素堂

山口素堂

カレンダー

楽天カード

お気に入りブログ

【重要なお知らせ】I… 楽天ブログスタッフさん

コメント新着

 三条実美氏の画像について@ Re:古写真 三条実美 中岡慎太郎(04/21) はじめまして。 突然の連絡失礼いたします…
 北巨摩郡に歴史に残されていない幕府拝領領地だった寺跡があるようです@ Re:山梨県郷土史年表 慶応三年(1867)(12/27) 最近旧熱美村の石碑に市誌に残さず石碑を…
 芳賀啓@ Re:芭蕉庵と江戸の町 鈴木理生氏著(12/11) 鈴木理生氏が書いたものは大方読んできま…
 ガーゴイル@ どこのドイツ あけぼの見たし青田原は黒水の青田原であ…
 多田裕計@ Re:柴又帝釈天(09/26) 多田裕計 貝本宣広

フリーページ

ニューストピックス


© Rakuten Group, Inc.
X