2021/04/18(日)12:41
素堂の生きた時代 江戸の自然災害 津波
素堂の生きた時代 江戸の自然災害 津波
津波(『江戸・東京の地震と火災』山本純美氏著)
1) 延宝八年(1680)○ 素堂、三十九歳。
延宝八年八月六日水災では、正午から二時頃までに台風による風害で約三四二○戸の倒壊があった。 しかし満潮時の午後二時頃南風が強いなかを 津波が本所(隅田区南部)深川(江東区西部)芝(港区東部)築地、八丁掘、浜町(中央区東部)に寄せてきたため、 溺死者七○○人を出している。この時は横須賀に至るまで被災した。 『玉露叢』には、 「高潮のあぐること所により家の床より四尺五尺、或は七尺八尺、又は床の上五寸三寸もあり、 前代未聞の沙汰なり。」とあって最大二メ トル以上も冠水した。