山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

2021/04/16(金)17:54

石梨はくえるが、ずくなしは食えん

諺 ことわざ 名言(21)

石梨はくえるが、ずくなしは食えん    石梨というのは、昔からある梨の原種で、文字通り固くて、果汁や甘味に乏しく、あまりおいしいものではない。  そんな梨でも、「ずくなし」よりはましだ。ずくなし(怠け者)はどうしようもない、という意味である。  現代でももちろんそうであるが、怠け者はどこの社会からも嫌われ、排斥された。封建社会の中で仲開から外されたり、嫌われたりする事は、現代のわれわれが想像する以上に苦しい事であった。  だからどこの家庭でも、子供の時から積極的に仕事をする人問に、しなければ世渡りができない、と躾(しつけ)は厳しかった。   「あいつはずくがある」 という評価は、彼は立派な社会人だという折紙付きと同じだからである。

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