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2020年06月13日
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『甲斐叢記』入集者 小尾鳳山 保教(高根)

 小尾鳳山 保教(高根)

      小尾守彦(保教)『北巨摩郡誌』(一部加筆)

       寛政四年(一七九二)甲村五丁田(北杜市高根町)なる里正の家に生れ、通称兵之進、諱は保教、字は子孝、鳳山と号した。幼にして谷戸の祠官某に学び、其の後独学独習一家を成し又書を能くした。蕪(かぶら)庵二世蟹守に就いて俳諧を学び悟入造詣深く、同門下中の逸才で、遂に師の衣鉢を継ぎ「蕪庵三世守彦」と称する。私塾を開き子弟を教養すること千余人、弘化元年(一八四五)九月四日、行年五十三歳で病死した。『人道辨義』一冊『人道俗説辨義』二冊、

    『山詩文稿』二冊、『新編俳諧文集』一冊、『土鳩集』等の著書がある。其の辞世の句に曰く、

名月の名残ばかりとなる夜かな

      門人師翁の徳を後世に伝えんが為、一代の詠草を蒐め『旭露集』と称して上梓した。

  春の雪少しの物の上に降る 

  秋立つや夜の次第のしれながら

  置扇問はれて譯もなかりけり

  ある上にある上にあり田螺殻

  新蕎麦や味につれたる里の寂

芥子散るや蝶の力もやゝ見ゆる

 伸直る臥猪のあとや青薄

折りおりは風の助けたる鳴子哉

 

     小尾鳳山 保教(高根)

韮崎 新府城 巻の七

 一自新城罹兵燹 空過二百有余春

 杜鵑只管当年恨 白雲嶺 秋雨悲風啼血頻

     小尾保教

井出の桜(高根町西井出)巻の七

  花を見し余所目やしばし雪の峯

     小尾守彦 

山高桜 巻の七

 苦労した坂も栞や花盛り

☆ 小尾鳳山・保教 (高根)

小笠原 巻の二 

  漠々荒原盡作田 稲梁秋熟一年々

  昔時馬牧知何処 唯有閑噪暮天

 






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最終更新日  2020年06月13日 18時38分33秒
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