カテゴリ:山梨の歴史資料室
山梨県の記念碑 ① 庄塚碑 甲府市蓬沢町
元禄九年代官桜井孫兵衛が、 濁川の水禍を防ぐため行なった開削事業をたたえて、 元文三年(一七三八)七月、孫の斎藤正辰が記した碑。
② 酒折祠碑 甲府市酒折町 酒折宮境内
日本武尊の威徳をたたえて、その旧跡である酒折宮に、 宝暦十二年(一七六二)四月建てられべ山県大弐の撰、 加藤翼の書になる碑。
③ 酒折宮寿詞ノ碑 甲府市酒揖町 酒揖宿境内 日本式尊の事蹟を記したもので、 寛政三年(二七九一)本居宣長の述べるところを、 天保年中平田篤胤が書いている。
④ 重新徽典館碑
甲府市武田四丁目 山梨大学構内 寛政年中創建の微典館は駿府の明新館とともに 江戸昌平黌の分校。 天保十四年(一八四三)十二月建碑。 友野瑍撰文、浅野長祚書。
⑤ 征清紀念碑・従軍死者忠魂碑
甲府市古府中町 武田神社境内 明治二十九年、 日清戦争を記念して山梨県奉公義会が立碑、 忠魂碑には戦病傷死者百四十三名の姓名を刻む。
⑥ 源有雅卿之碑 甲府市小瀬町 承久の変で捕えられ、 この地で抹殺された源有椎の追悼碑。 正面は東久世通禧書、 背文は香川小次郎の撰・書。 明治三十五年建碑。
⑦ 笹子隧道記念碑
甲府市丸の内一丁目 舞鶴城内 明治三十六年二月、中央線笹子隧道が完成。 同年六月、新宿甲府駅の開通を記念して建碑。 桂太郎書、碑文は若尾逸平。
⑧ 謝恩塔
甲府市丸の内一丁目舞鶴城内 明治四十・四十三年の大水害を機に 山梨県内の御料地が下賜された。 これを記念して大正十一年建碑。 碑身一九メートルは県内最大。
⑨ 飯田蛇笏句碑
甲府市真の内一丁目 舞鶴城内 「芋の露連山影を正しうす」 『雲母』を主宰した蛇笏の自筆短冊から刻む。 銘は井伏鱒二 昭和三十八年十月建碑。
⑩ 武田信玄銅像 甲府市丸の内一丁目
戦国大名として傑出した信玄に対する 郷土人の敬慕の念から、 昭和四十四年四月除幕式が行なわれた 甲府駅前造立の像。
⑪ 能蔵池碑 中巨摩郡八田村野牛島
潅漑用水として、 能蔵池の恵みを受ける村人の求めにこたえて、 代官森田岡太郎が撰文し、前代官荒井清兵衛が書いたもの。 安政四年(一八五七)建立。
⑫ 富士川水碑 南巨摩郡鰍沢町鰍沢 富士川を開削し水運を開いた嵯峨の人、 角倉了以の功績をたたえ、 寛政九年(一七九七)建立。 黒川好祖撰文、藤原知起筆。
⑬ 御岳新道銘 甲府市猪狩町 御岳昇仙峡に立碑。 天保年中(一八三〇~一八四三) 新道を開いた長田円右衛門の功と、 景勝を記す。 弘化年中徴典館学頭乙事完の撰、 甲府勤番支配浅野長祚書。
⑭ 丸山の碑 東八代郡中道町下曾根
曽根丘陵にある古墳群のひとつ丸山塚の 発掘を記念して明治四十一年建立。 坪井正五郎撰文。
⑮ 太宰治文学碑 南都留郡河口湖町御坂峠 「富士には月見草がよく似合ふ」 作品『富嶽百景』草稿のペン宇を刻む。 裏面の碑文は井伏鱒二、 昭和二十八年十月建碑。
⑯ 蜂塚の歌碑 南都留郡道志村 蜂塚公園内 野生蜜蜂の習性、玉砕を悼み、 一人の登山家の発意と全国の人々の寄金により 昭和三十二年十一月建碑。 柳原白蓮の歌を刻む。
⑰ 峡州瘞鶴銘并序の碑 富士吉田市下吉田 福原寺境内 秦の徐福伝説、都留郡の名の由縁と、 元禄年中の鶴塚のことを記す。 寛政十年(一七九八)、 淡海六如釈慈周の撰。 一般に鶴塚の碑と呼ぶ。
⑱ 樋口一葉文学碑 塩山市中萩原 慈霊寺境内
名作『たけくらべ』を残し若くして逝った一葉の、 父母の出生の地として建碑。 大正十一年十月、幸田露伴撰、岡山高蔭書。
⑲ 花かげの碑 塩山市上於曾 向岳寺境内
「十五夜お月さまひとりぼち桜吹雪の花かげに……」 の童謡詩碑。 作者は東山梨郡牧丘町出身の大村主計。 昭和三十二年十月建碑。
⑳ 大菩薩宝塔 塩山市大若蔵峠
文豪中里介山の不朽の名作 『大菩薩峠』発想の地を記念して、 昭和二十九年十月建碑。 白井喬二書、三井英俊刻。
㉑ 小沢島田二氏之碑 塩山市小屋敷 恵林寺境内 明治五年大小切騒動で処刑された 小沢留兵衛・島田富十郎の二人の事績を記したもの。 明治二十五年富岡敏明篆額、望月直矢撰。
㉒ 根津喜一郎銅像 山梨市万力 万力公園内 根津嘉一郎の功績をたたえ、 昭和七年郷里にその寿像が建てられたが、 のち軍需に提供され、同三十五年再建されたもの。
㉓ 前田昆文学碑 山梨市万力 万力公園内
前田晃は山梨市(旧八幡村)出身。 自然主義文学の推進者であった。 昭和三十四年十一月建碑。 中村星湖撰並に書、題字は窪田空穂。
㉔ 穂坂堰碑 韮崎市穂坂町三之蔵
柳沢吉里が家臣山口八兵衛に命じて 享保三年(一七一八)に開削した堰工事をたたえ、 享保五年(一七二〇)に建てられた。 一般に「大穴ロ之碑」という。
㉕ 日埜(野)原碑 北巨摩郡長坂町日野春
明治初年、殖産興業・移民勧農を目的とした 日野春地域開拓の様子と、 時の県参事富岡敬明をたたえて明治二十三年建碑。
㉖ 猿橋碑 大月市猿橋町 日本三奇橋のひとつといわれる猿橋の由来を記す。 宝暦五年(一七五五)、錦江鳴鳳卿の撰、 東川平茂の書。
㉗ 御草庵跡碑(波木井御書) 南巨摩郡身延町下山 文永十一年(万一七四)、 日蓮がはじめて庵室をむすび久遠寺発祥の地 となった遺跡を記念して、昭和四十二年六月建碑。 日蓮の遺文を刻む。
㉘ お万の方銅像 南巨摩郡早川町赤沢
徳川家康の側室お万の方は信仰心厚く、 七面山に登り以後女人の登詣を許さしめた。 昭和二十八年その徳をたたえて養珠会が造立。
㉙ 甲斐源氏旧跡碑 西八代郡市川大門町平塩
甲斐源氏の祖とされる源義清の居館があった 市川庄平坦岡に建てられた銅碑。 三条実美篆額、重野安部撰。明治十八年建立。
㉚ 義清神社の碑 中巨摩郡昭和町西条義清神社境内
甲斐源氏の基を開いた原義清を祭る 古祠の由来と神徳を記したもので、 明治二十八年建立。近衛篤麿席篆額、川田剛撰文。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年09月06日 18時08分17秒
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