カテゴリ:俳人ノート
甲斐の俳人 拾い読み 『新編 信濃史料叢書 巻22巻』
新編 信濃史料叢書 第22巻 信濃史料刊行会編 一部加筆 山梨 山口素堂資料室
『道の落穂』
月を見る人にうまれよ峰の松
左良紫那記行(更科)
江戸俳人
十六日、晴天。兎に角こゝろすぐれねば病の伽には 昔恋しき人々を算て秋の哀をこゝろむる。
庖丁のかた袖くらし月の雲 宝井其角 白鷺の簑ぬぐやうに后の月 々 平家也大平記には月も見ず 々 脇差の鞘に霜あり後の月 正秀 菊の後外に花なし月の影 各務支考 かりかけし庵の噂やけふの月 丈草 名月や向ひの梯屋照らさるゝ 降兼て今宵になりぬ月の雲 尚白 影二夜たらぬ程見る月夜かた 杉山杉風 舷をきざまん月の落処 衛門 月ひとり柳散残る木間より 山口素堂 楽しさや二夜の月に菊添へて 々 椋の本のむく鳥ならじ月と我 々 浦のすがた月や産けん須磨明石 似舟 名月や国侍の俄客 森川許六 みそ塩をはなれきつてや秋の月 々 十六日夜の色をたとはば梅の花 野坡 后の月ひそかに喰ぬ菊のむし 々 分別をはなれて海の月夜かな 内藤露沾 青鷺のきめつと啼出すけふの月 服部嵐雪 高笑ひ月見る人に見下げたり 々 名月に犬ころ捨る下部かな 与謝蕪村
甲斐俳人
名月や何処にどうふして杜鵑 可都里
『みはしら』 甲斐俳人
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最終更新日
2020年12月21日 19時58分57秒
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