山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

2021/04/20(火)06:36

山崎宗鑑忌 嵐雲忌 来山忌 浪化忌 几董忌

俳人ノート(51)

山崎宗鑑忌 (俳諧歳時記・冬 s22) 陰暦十月二日、山崎宗鑑の忌日である。宗錯は近江の人。一休に師事したことがある。讃岐で癪を患い、天文二十二年十月二日歿、年八十歳。 以下五人の忌日は新暦にして秋季に属せしむべきだと思って、はじめは冬の部に省いて居ったが、秋の部になく、さすれば歳時記より抹殺さるゝことになるので、校正の節簡単に挿入することゝした。  嵐雲忌 (俳諧歳時記・冬 s22) 陰暦十月十三日、服部嵐雪の忌日である。淡路に生れた。芭蕉の門に入って、其角と並び称せられた。宝永四年十月十三日病歿、歳五十四、駒込竹町常験寺にその墓がある。  嵐爾忌 嵐雪忌残る白菊黄菊かな    魚里 来山忌 (俳諧歳時記・冬 s22) 陰暦十月三日、小西来山の忌日である。来山は大阪の人、享保元年十月三日歿、年六十三、逢飯山一心寺に葬る。 浪化忌 (俳諧歳時記・冬 s22) 陰暦十月九日、浪化上人の忌日である。芭蕉の門人で、元禄十六年(1703)十月九日寂、年三十二という。或は十月十三日が忌日といふ  浪化忌浪化忌や司晨楼建つる志     句仏浪化忌や未だ詣でず瑞泉寺    綾華 几董忌 (俳諧歳時記・冬 s22) 陰暦十月七日、高井几董の忌日である。京都の人、几圭の子で蕪村の門人である。寛政元年(1789)十八七日歿した。或は十月二十三日ともいう。

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