山梨県歴史文学館 山口素堂とともに

2021/06/09(水)15:34

『毫の秋』〕素堂の孫、素安の著  素堂号の継承 素堂の孫が確認できる。

山口素堂資料室(513)

『毫の秋』〕素堂の孫、素安の著 素堂号の継承 素堂の孫が確認できる。執文朝が愛子失にし嘆き我もおなしかなしみの袂を湿すことや、往し年九月十日膏祖父素堂亭に一宴を催しける頃、  よめ菜の中に残る菊といひしは嵐雪か句なり、猶此亡日におなしき思ひをよせて  十日の菊よめ菜もとらす哀哉かくて仏前に焼香するの序秋月素堂が位牌を拝す、百庵もとより素堂か一族にして俳道に志厚し、我又俳にうとけれは祖父が名廃れなむ事を惜しみ、此名を以て百庵に贈らむ思ふに、そかゝるうきか中にも道をよみするの風流みのかさの晴間なく、たゝちにうけかひぬよつて、素堂世に用る所の押印を添て、享保乙卯の秋(二十年・1735)九月十一日に素堂の名を己百庵にあたへぬ                 山口素安万葉集 くるしくも降来る雨かみわが崎 さのゝわたりに家もあらなく是をとりて京極黄門定家卿、 駒とめて袖うち払ふ影もなし さのゝわたりの雪の夕ぐれ評に云ふ、万葉の歌はその場にいたりてよめる。定家卿の詠は想像でよめる題詠也。予 さのゝわたり降来る雪か白妙の 袖こそはらへ冬の夕暮      浅草不二山人  百庵道阿八十五翁 来雪と云事の出所に詠レ之而己与レ之於二佐々木氏一云レ爾 

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