カテゴリ:山口素堂・松尾芭蕉資料室
芭蕉許六宛書簡 素堂に罷り有り、御意を得ず、
元禄六年一月二十二日
御細簡辱く拝見致し、 愈々御無事に御座成され候ひて 珍重之に過ぎず存じ奉り候 元日は早々御入来候ひて又恭く、 少しの間素堂に罷り有り、御意を得ず、 千万御残り多く存じ候。 年明け候ひて少し持痛心に罷り有り候は 餅のとがめにやと存じ候 昨日は淡州へ参り、御宅へと存じ候処、 段々他家へ入り重なり、 日半に成り候故、延引仕り候。 今日と明日去り難き隙入御座候問又延引、 十五日六日の間にと心懸け罷り有り候間、 かならず御尋ね申し上ぐべく候。 彦根より巻など参り候よし珍重、一覧申し度く候。 若急々に逢ひなされ度き事も御座候はば、 十四日御出で成さるべく候。 大かたは十五六の間御見舞ひ申し上ぐべく候。 雨天雨風に御座候はば、又々延引仕るべく候。
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最終更新日
2021年11月19日 06時37分48秒
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