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「ドラえもん」の声のキャスティングが変わるらしい。
番組も長寿になり声優たちも皆高齢になってきたので、ここらで一新しようというのだ。 この話を聞いて、オレが思い出したのは山田康雄の死去による「ルパン三世」の声の交代の事だ。オレにとって彼の死は、尾崎豊や松田優作の死と同じくらい衝撃的な出来事だった。 彼は’71年10月24日の初放映から’94年7月29日 OAのTVスペシャルまでルパンの声を担当した。というよりもむしろ、ルパンを演じていたと言った方がいいかもしれない。もしも山田康雄以外の人物がルパンを演っていたら、ルパンはこれほど長く広く愛されるキャラクターになっていなかったと断言できるだろう。 彼自身もまたルパンを演じる事に誇りを持っていて、生前にたった1度だけ全く別のキャスティングで作られた映画「風魔一族の陰謀」の話には激怒したという話を聞いている。ファンにとっても演者にとっても、キャラクターの顔と声は一体のものなのである。 しかし当たり前の事だが、アニメの中の登場人物は年をとる事がない。一方それを演じる側の人間は日ごとに年をとっていく。長く続いていく作品ほど、その両者の差は開いていくのだ。優れた楽曲は永遠に愛されていくが、演奏者あるいは歌い手は老いていく為、いずれはその歌を演奏したり歌ったりすることが出来なくなる、という事態に近いかもしれない。 つまりはいくら「声を変えないでくれ!」と叫んでみても、 顔となるキャラクターは永遠の命を持っているので長く続いた作品ほど、いずれは声を変えざるをえない運命を背負っているのである。 「ドラえもん」「ルパン三世」以外にもアニメの長寿番組はある。あなたの好きな番組もその中にあると思うが、やがて訪れるキャラクターの”声変わり”に対して今から心の準備をしておいた方がいいかもしれない。 (ここでちょっとトリビア!「初めてアニメ・ドラえもんの声を演じたのは・・・富田耕生である。」知らね~だろ~な~、みんな。ちなみに14話からは野沢雅子ね。これもビックリでしょ?最初のシリーズって日テレが作ってたんだよ。・・・ってこの辺りの話でトリビアに実際投稿したんだけど、全然採用されないのな!この話タブーだったのか、もしかして。) (アフレコ中の山田康雄氏) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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