テーマ:尾崎 豊について(119)
カテゴリ:音楽
毎年これぐらいの時期になると聴きたくなるアルバムがあんだよね。
それは尾崎豊の「街路樹」。 なんでだろ~なぁ。「COLD WIND」なんて寒い季節を連想させるタイトルチューンがあるからかなぁ。やってくる厳しい寒さに立ち向かうぞ、みたいな。いや自分でも理由はよくわからんけど。 あとこのアルバムのリリースって88年だからもう16年も経ってるんだけど、最初の3枚のアルバムのリリース後にいろいろあってえらい待たされたせいか、未だに待望のニューアルバムって印象が残ってんだよな。ま、たぶんオレだけだと思うけど。その後もアルバムは出してるワケだしね。 あの当時もカセットテープに落としてカーステでやたらガンガン聴いたっけなぁ。ただ1曲めが「核(CORE)」ってのがどうもしっくりこなくてね。それもアルバムバージョンのきっちりとした歌い方がな~んかイヤだった。シングルの方が荒っぽくて全然カッコイイ。 なんでわざわざ録り直したんだろ?本人は雑誌のインタビューで「ブルースハープの入り方がちょっとイメージと違ってたんで」って言ってたけど、だったらアレンジだけ直しゃいいワケだし。 まぁともかくオレは「・ISM」から始まるオリジナルテープを勝手に作って聴いてた。テープの最後の曲は「太陽の破片」。そう、このアルバムには先行シングルであったにもかかわらず収録されていないんだよね。 繁美夫人のインタビューで明らかにされた話だったか、尾崎はこのアルバムについて「売れなくていいんだ。」と話していたらしい。当時は所属事務所及びレコード会社とモメていた時期なのでこうした発言になったんだろう。「太陽の破片」を入れてしまうとこのアルバムは売れてしまう、だから入れないんだとゆ~ワケだ。 ついでに言うと「太陽の破片」は今現在に至るまで、どのアルバムにも収録されていない!死後発売されたベストアルバム「ARTERY&VEIN」にライブバージョンが収められているだけなんだよね。シングルCDも絶版になっているようだし、この辺りはどうも当時のゴタゴタがまだ続いている事を想像させるなぁ。 本人はこのアルバムについて失敗作だと語っていたらしいが、その失敗作らしい混沌としたカンジがオレは好きなのかもしれない。あるいは他のアルバム曲と比べても極端に具体性のない歌詞、そこに逆に深みと普遍性を感じとってんのかも。 そうは言ってもなぜこの時期になると聴きたくなるのか、という事の説明にはならないよな。そう思いながらも、また車ん中で今ではMDに落とした「街路樹」を聴いてしまうオレ。 そのMDの最後の曲も「太陽の破片」。とにかく自分でそうやってわざわざ編集する度に、いろいろなゴタゴタが思い出されてね。1日も早く解決して、ファンが望むCDやDVDなんかのソフトがきちんと提供される状況になって欲しいんだけどなぁ・・・。 街路樹 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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