アーツブリッジ日記

2004/12/24(金)13:19

東京観光記(1)

つぶやき・生活(69)

昨日の夜友人が日本に到着して、今日から本格的な観光が始まった。 私は忘れていたのだが、というかあんまり考えていなかったので、TreenaとBill(友人)が「今日は天皇誕生日だから皇居に行こう」と言ったとき一瞬ポケッとしてしまった。今までそういう発想をしたことなかったし。混んでそうだなあとか色々とネガティブなことを思ったが、それでも行くことにした。行ってみたら案外すきすきでするすると中に入れた。実際にあの皇室の方達が手を振るバルコニーにも結構近距離のところまで行くことができた。参賀に集まった人は外人がとっても多かった。あとは観光客っぽい人やおじさん達が多かった。天皇が現われそうになるちょっと前から、このおじさん達が声の限りに「天皇、ばんざーい!」とひっきりなしに叫び始め、腰が抜けるほどびっくりだった。まだこんな形のエネルギーを持った人がたくさんいるんだ、と。天皇のお話は、今年は天災で被害にあわれた方達が多くいらっしゃった、来年はもっと幸せな年になるようにお祈りします、といったようなことだった。私は天皇を見たのは初めてだった。これは私が16年間も日本を離れていたからに違いない、と思って夫に聞いてみたら、彼も36年間の人生で一度も天皇を見たことが無いと言ったのでそんなものなのか、というかんじだった。 そのあと丸の内オアゾでお昼を食べ、丸善の洋書を見て歩いた。Billが村上春樹の翻訳本を何冊も買っていておどろいた。 東京駅から中央線で新宿へ。まず伊勢丹に行ったらあまりの人混みに2人が怖じ気づいたので、高島屋に移動。彼らはシカゴの郊外に住んでいるので、こういう人混みに遭遇することはまずない。高島屋も伊勢丹よりはスペーシャスであるとはいってもやはり混んでいた。 7Fのパパスカフェに直行。そこではイスがたくさんおいてあり全部が埋まっていた。そして、1グループずつ呼ばれて中に入っていくごとに残された人たちはイスをつめていく。その光景に2人は「こんなことはアメリカではありえない」と一番びっくりしていた。面白かったのは、そのプロセスの中である女の人が動くのを少しの間拒否したかのように、空いたイスをそのままにしていたら、待っていた人たちの間にすごいテンションが一瞬走った。彼女はそれに耐えられなくなったかのように空いたイスに移動したら、みんながほっとしたのが伝わってきた。本当に面白い国だなあと思った。 あと、エスカレーターでみんなが左にきちっと並んで、歩く人のスペースをあけてあることにもおどろいていた。彼らに言わせれば暗黙のルールをみんながこんなに厳守できるということがすごい、というのだ。まあ、確かにそうなのかな。 それからしばらく高島屋の中をふらふらしてから、西新宿に移動。かなりかわった「たくわんぼたん屋」というところですき焼きとかを食べてから、Lost in Translationという映画に出てきたパークハイアットの52FにあるNYバーに行ってみた。ホテル自体はあまりにもstylizedされ過ぎていてちょっと私には居心地がいいとは思えなかったが、NYバーは夜景が素晴らしいので楽しめた。 明日は銀座にお供の予定。

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