一昨日の夜のこと。
闇夜を切り裂く１本の電話からすべては始まった。

きのこっのこ～のこげんきのこ♪（着信音）
コンパニオン派遣会社の責任者Ｒちゃんからの電話。

「みほちゃーん。明後日暇？」
いや。もちろん暇じゃない。土曜の予定はビッシリだ。

６日土曜日。忘年会シーズン真っ盛りの本日である。
Ｒちゃんの会社の請け負ったコンパニオン業務に対して
３０名以上のコンパニオンのお嬢様方の人員不足に
Ｒチャンは頭を抱えていた。

「知っている女の子を紹介して！！お願い！！」
うむむむむ～。
女の人ならいっぱい知っているが【女の子】となると非常に微妙だ。

「声をかけては見るけど･･･」と電話を切り
思い当たる【女の子】に電話をしてみたが、何にせよ、急な話である
昨夜の時点で集めることができたのは、たったの２人。

Ｒちゃんも決死の【女の子】捜索を続けていたが苦戦を強いられている。
今朝になっても、十数名の人員不足は解決せず。
Ｒちゃん、泣き･･･。である。

Ｒちゃんのためならば、止むを得まい･･･。

愛と勇気と真心で、本日みほレンジャーはコンパニオンの【女の子】に変身する覚悟を決めた。
午後になって本日の夕方からお会いすることになていたＰちゃんに
急なキャンセルの申し出をした。

カクカクシカジカ･･･。と話したみほレンジャーにＰちゃんは
「Ｒちゃんがそんなに困っているなら、じゃー私も行くよ！！」
Ｐちゃん、あなたって人は･･･。なんて、なんて、なんて、男らしいんでしょー。

しかもＰちゃんとＰちゃんの夫Ｍさまは、女の子３人をＲちゃんに紹介。
この夫婦。タダ者ではない。
これがヒューマンネットワークってもんなんだね？そうなんだね？

まぁじで感動･･･。感動の嵐である。

そんなこんなで、集めた【女の子】２名と
みほレンジャーとＰちゃんの【アダルト女の子】２名の
計４名は、コンパニオン初体験大出撃★とあいなったのである。

待ち合わせ場所のコンビニにて、本日のコンパニ衣装を手渡された
アダルトチームは、凍りついた･･･。
白い薄手のブラウスと真っ赤なミニスカである。
ウムムムム・・・・。これは･･･。これは･･･。
もしや犯罪か？

遅刻寸前のギリギリな時間での集合。
一刻を争う戦いである。
移動中の車の中で、コンパニオンに変～身！！

自分の姿を鏡に映して見たならば現実社会に出る勇気も挫けたかもしれない。
しかし、変身後の姿を自分で確認する時間すら与えられはしない。
これはきっとＲちゃんの作戦だったのであろう。
さすがはＲちゃん。懸命な戦略である。

そしてアダルト女の子２名と女の子７名。総勢９名のコンパニオンは
某観光ホテルへと出撃した。

約５０名の老若男性の前で、お酌。お酌。お酌に次ぐお酌。
年齢詐称・職業詐欺・結婚詐欺（？）等々
嘘８００～１２００モードの会話を繰り広げ
何がなんだか解らぬままに、２時間の戦いは終了。

帰宅して夫ＫＧに本日の戦果を報告。
夫ＫＧはゲラゲラと笑い続けた。
楽しんで頂けてわたくしも嬉しゅうございます。

そして、マブ友Ｐちゃんとの友情は共に戦った戦士として
ますますその友情は深まり、今後も何かにつけて共に戦おうと
固い絆で結ばれたのであった。

楽しいと言えば楽しい。
大変と言えば大変。

本日も、愛と勇気と真心で戦い抜いた
みほレンジャー戦記に新たな輝かしい一頁が記された
１２月６日の夜だった。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　おしまい。