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カテゴリ:絨毯屋の仕事
ミフリのキリム織り研修。
村でのキリム織り、絨毯織り、草木染めなどの作業の様子を画像で紹介。 (前回の続き) 前回の金属機は幅2メートルまでの絨毯、キリムを織ることができる、比較的大型のものである。通常の機は幅1.20メートル前後のものを織れるサイズになっている。 さらに大きいものを織る場合は、家の中に床と天井、柱を利用して直接、機を設置する。 さて機に縦糸を張ったら、糸のA糸、B糸が前後に交互に繰り出すように、中央部分の横棒を使って糸をかけていく。 一度覚えてしまえば、単純であるが、糸の順番を間違えないように、1本1本の糸を確認しながら糸をかけるので、根気がいる。間違えてしまうと、やり直しである ![]() 張り具合などを調整して、縦糸張りは終了。 たったこれだけのことであるが、縦糸がどれだけきっちり、歪みがなく張れるかで、絨毯、キリムの出来具合が左右される。 また織りの作業もラクになる。 キリム織り、絨毯織りで一番大切な部分がこの縦糸張りなのである。 ![]() 最初の部分が落ちないように、鎖をかけて、そこから織りはじめる。 最初は押さえ部分として最低1、2cmの1色部分を作る。 縦糸が前後でそれぞれ組みになっているので、その間を通し、キルキットと呼ばれる糸を詰める道具で落としていく。 ここからが「織り」の始まりである。 つまりキリム、絨毯は織るだけのものではなく、その準備段階に、糸をよる、糸を洗う、糸を染める(それも何色も、最低6、7色は必要)、縦糸を張る・・・という段階があるのである。 前後が入れ替わってしまったが、次回「糸をよる」に続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年05月25日 04時25分16秒
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