続・絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記

2009/06/09(火)12:49

滞在ビザと就労ビザ

社長の独り言(36)

先月、滞在(5年延長)と就労ビザ(3年延長)の期間延長を行った。 ミフリ社長の場合、トルコ人配偶者がいるわけではないので、滞在理由は自社で働くための「就労」になる。 ただトルコの場合、かなりおおらかで滞在するための許可は就労と無関係でも構わない。 (就労ビザのみを条件に延長する場合は、就労ビザの期限と同期間滞在許可も延長されるのが通常であるが) 特に日本人の場合、現在いくつかの理由と条件で適切と認められれば、比較的簡単に滞在の延長ができるようだ。 条件として、一般的なのが1か月あたりの生活費として500ドル相当(外貨の種類は何でも構わない)の貯金または両替をしていること。 通帳か銀行の両替証明書のコピーを提出すればいいだけである。 例えば1年間延長したいのであれば、500ドル×12か月=6000ドル分を見せて、滞在の期限が切れる数日前に必要書類を揃えて申請すればよい。 費用も現在、日本人の場合、1か月あたり約1ドル、1年で約12ドルで済む。 何年か前には突然の値上げで1年で約400ドル・・・5年の申請で当時20万円以上も払わなければならなかったこともあったけど。 ・・・ここで、ミフリ社長が滞在ビザを5年間延長したということは、少なくとも30000ドル相当(約300万円)の貯金があるってこと・・・・? なんて計算された方もいるかもしれないが、もちろんミフリ社長にそんな貯金があるわけないのである。 いい加減、トルコ生活も長く(17年間)、滞在許可証の認識番号も化石のごとく古いため、お情けでくれたに違いない・・・・。 (過去に聞いた話によると滞在が長く、特に問題がない場合は条件が整わなくでも5年間あげる・・・と言ってもらえることがあるらしい。逆にトルコ人との婚姻などの理由をのぞき、滞在が短い場合はいくら貯金があっても、とりあえず1年間ね・・・・と言われるケースもあるらしい) 一方の就労ビザは3年間の延長で304.10TL(約20000円)のビザ代がかかるけど、滞在ビザで費用を払い済みであれば、重なる期間は別途に許可証の費用はかからない。 就労ビザは3年間の次は無期限になる、その上は就労する場所を特定しない許可(好きなところで就労できる)になる。まさにトルコ滞在者にとっては夢の就労ビザである。 日本が二重国籍を認めることがいいのか、悪いのかの議論はいろいろな事情やケースがあるから別にして、でももし二重国籍が可能だったら、トルコ滞在に関してどんなに気持ちがラクになるだろう・・・・と思うこともある。 いくらトルコ人と変わらない生活をしていても、気持ちはすっかりトルコ人でも、やはりここでは外国人なんだと思わされるのが、この滞在・就労ビザの申請時である。 それでも滞在が長くなるにつれて、受け入れが優しくスムーズになり、このままいけば私もトルコに骨を埋めることになるのかも・・・・・なんて思ったりもするのだけど・・・・・・。 前編「絨毯屋へようこそ トルコの絨緞屋のお仕事記」はこちら 弊社「ミフリ」は外資系トルコ現地法人の貿易会社です。 絨毯、キリム、手工芸品全般のほか、ファッション関連、ファブリック関連、食品、家具、キッチン用品、日用品、各種機械などの輸出・輸入、関連したアドバイス業、代行業などを行っています。 トルコキリムと伝統手工芸ミフリ&アクチェ

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