イーネオヤの旅~フェルトの町
アイドゥンから高速道路に乗って、西のセルチュク方面に向かう。トルコの高速道路は地方では利用者も少なく、しかも驚くほど安い。セルチュク方面から再び、東に向かい、山間部を走る。アイドゥンから山越えでオデミシュに向かうルートもある。以前、一度チャレンジしたことがあるのだけど、すれ違いができない車幅の上、延々に続く山道。故障したり、ガス欠になったら助けを求める方法がない・・・・。それなら山を挟んでいったんエーゲ海に抜け、再び山に入る方が時間的にもラクなのである。さて、オデミシュへ向かう途中にフェルトの町がある。今はもうフェルト工房も数件しか残っていないが、かつては一角が全てフェルト工房、またはフェルトに関連した鞍作り工房、遊牧民御用達の雑貨を売る店などが集まっていた。今でもフェルトを作る職人さんの姿を見ることができるが、観光客向けの雑貨作りに変わっていたりする。そんななかで裏手の路地に入ると、実用品としてのフェルトを作る工房がある。東部の雪の多い地方から注文が入るそうである。スズ加工の職人さん。ここの名物、箒。ここ10年でこういった手作り品やら職人技を見る機会がトルコ全体で激減しているが、ここも同じ。工房だったところに新しいお店ができたり、レストランができていたり。あの職人さんはどこへ行ってしまったのだろう・・・・って。こうして数年後には町も様変わりしてしまうのだろうね。※3月下旬から4月上旬の「イ―ネオヤの旅」の記録はまだまだ続きますが、また来週から「新・イ―ネオヤの旅」に出かけます。今回は本の取材のため詳細はご報告できませんが、各地の名物やおいしいものを紹介していきます。にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ