2015年イーネオヤの旅~イズニックの村へ向かう朝
イーネオヤの旅をどこまで書いたか、もうすでに記憶がないので、いろいろ省略して今回の旅のメインイベント「村に滞在しておばちゃんたちと一緒にオヤを編む2泊3日」の朝の話。前日は旅の初日にも関わらず、夜遅くまでオヤ修行したあと、地元の名物料理を食べ、ムドゥルヌの古い邸宅を改装したプチホテルに泊まった。私は実は一人で寝るときは照明とテレビをつけっぱなしにしないと眠れない。単純に怖いのである。でも、この日はそれどころじゃなく、疲れていた。(照明もテレビもついていようがついていまいがどうでもいい・・・って思ったけど、やっぱりつけて寝たけど。)アンタルヤから深夜に出発して、午前中にアンカラ空港で合流して、そのままナウルハンで過ごしたわけだから、ほぼ20時間寝ていない計算。最上階をいいことに窓も開けっ放しで、真夏なのに外は寒いぐらいの気温。さすが高原の避暑地である。アンタルヤの異常なほどの今年の暑さを思うと、(出発の日の早朝3時で36度あったもん)、ここから離れたくないって思ったほど。夏のオヤ調査は高原に限る。ムドゥルヌでもいいし、チャムルヤイラでもいいけど、次回から高原ツアーにしよう・・・って。話はそれたけど、いよいよ、今回のお楽しみ。村滞在体験の朝がやってきた。ムドゥルヌを離れて、そのまま村に行く予定なので、朝から全員モンペにお着替え。あれっ、一人足りないぞー、と思っていたらここにいた。小柄なポルタカルちゃんに、おばちゃんたちのモンペは大きすぎたようである。裾上げをしてやっと履ける状態に。ところでモンペってサイズがないかと思いきや、LLとLぐらいには分かれているようだ。Lでもウエスト部分は日本人体型なら2~3人は入れてしまう大きさ。それを言ったら、オスマン朝時代の服も作りは同じ。まっすぐにカットしたズボンのウエストに「ウチュクル」という布ベルトを通して、ぎゅっと締める。トルコのモンペは貴族のも村人のも「シャルワル」と呼ばれているが、村人たちのそれはまさにモンペ。農作業着である。モンペは村生活に実に効率的にできている。ゆったりしているので部屋着にもなるし、そのまま外出もできる。下に座ってイーネオヤを作るときも下半身を気にしなくてもいい。座ったり、立ち上がるのにもいい感じ・・・・って、いいことづくめである。やはりなんでもそうだけど、実際に体験して初めて「そこにそれ」が存在する意味がわかるってもの。聞くより体験することが「知って理解する」一番の近道なのである。・・・・・というわけで周囲ではトルコ・モンペが大流行の兆しなのだけど、私は一生履きません。人前で針と糸を持つこともまかり間違っても今後、二度とありません・・・・。そしていよいよ村へ到着・・・・。この村は公共の交通を使ってダイレクトに行くことはできない。途中でほとんど通ることのないクルマかトラクターを待ってヒッチハイクをするか、歩いて村まで登るか・・・である。意外と歴史の古い村で、セルチュク朝時代には村が存在したらしい。そのため今でも古い家屋が残っている。訪問者にとってはその光景は魅力的ではあるが、貧しく生活するものにとってはただ不便なだけである。でも隔離された歴史ある村だったがため、イーネオヤの伝統も現在まで続いたと言える。その証拠に、近年までイーネオヤが続いていた土地というのは、概して養蚕産業と歴史と山奥というのがキーワード。この村もそれに外れない条件を備えていたのである。ブログの続きは報告会でお楽しみください。午前中は参加された方の村滞在レポートを中心とした旅の報告。午後はこの村のイーネオヤと女性たちの生活について、私がお話をさせていただきます。ムシュクレ村の伝統的なイーネオヤのモチーフの話もします。話の内容は初めてであり今回限りのものになりますのでどうぞお見逃しなく。--------------------------------------------------------------------------8月30日(日)の「オヤ旅報告会」。いよいよ今週末になります。たくさんのお申込みありがとうございました。トルコのイーネオヤとオヤ旅に興味を持たれている方がこんなにいるなんて感激です。現在4名の残席がございますので、迷っている方、いままでご予定が立たなかった方、ぜひご検討ください。トルコでオヤ修行を実際にしてみたいと思っている方、日本で疑似体験ができます。映像を交えての報告ですので、具体的なイメージがわかなかった方も「ああこんな感じなのね・・・」と思ってくれることと思います。スライドもちらっと見せてもらいましたが、豊富な写真でとてもわかりやすくまとめらしていて、私自身も見るのがとても楽しみです。なによりも3人の体験者の生の声ですから、私がいろいろ説明するよりリアルで、おもしろいです。また、現地でのことなど詳細も、いろいろ質問していただけます。みなさまのお申込みお待ちしております。「トルコ オヤ旅報告会」また遠方の方は「秘密のオヤ園」でお買い物ができますので、ぜひご覧ください。私が日本に滞在中であれば、国内から発送できますので送料の点でお得になります。(8月30日まで)「秘密のオヤ園」です。-------------------------------------------------------------------「旅の友」たちのリアルなブログがおもしろいです。Cinq lapins(akiconさんのブログ)鳥と漫画とビーズなオタク(Fokameさんのブログ)making of salla(西村佐和子さんのブログ)にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ