チャルパナ修行その2~2作目と糸のこと
カードに糸を通し終わって作業部屋に移動し、経糸を掛けるところから織り始めまで、ところどころ先生に尋ねながら、なんどか準備することができました。今回のモチーフは12枚のカードを利用します。1作目より1枚カードが多いだけなのですが、難しいのは同じカードの並びで前回転する部分と後ろ回転する部分があることです。図面に書かれている通りにやれば正しくできるのですが、話をしたり、他のものに目が行ってしまうと、とたんどこまでやったのかわからなくなり、混乱してしまいます。チャルパナって単調な作業のようで、実はすごい集中力が必要なんだってことがわかります。おそらく、慣れてくれば織り目を見て自分がどこまでやれたのか、理解できるのでしょうが、まだその段階ではない私には図面が頼りです。結果、途中で混乱してモチーフがでなかった箇所などもありましたが、これもどうしてこうなったのか理解するのに役立ちました。このモチーフも回転数を変えることでどうなるのか、また回転させる方向やカードを変えることでどんなモチーフが出てくるのか、試しながら織り終えました。さて、チャルパナ織りにはどんな糸が使われるのか・・・というお話です。遊牧民の民具を見るとその素材はもちろんウールやゴートの毛などです。糸が絡みやすいので一番安定して織りやすいかもしれません。今回私たちが使ったのは太めのシルク糸でした。さすがシルクの研究施設ですのでシルク糸は豊富にあります。左がショールなどの布織りのためのシルク糸、中央がシルク絨毯用、そして右側が今回使ったシルク糸。チャルパナ用に特別に紡がれたものです。チャルパナはどんな太さの糸でも作ることができますが、太いほど進み具合が目に見えますので初心者には太い糸が楽かなと思います。頑張れば細いシルク糸で超繊細な紐も作れちゃいますね。先生たちがオーダーで作っていたのが人工シルクの刺繍糸によるものでした。出来上がりが艶々と光沢があり、とても素敵です。弊社でも販売しているこの人工シルク糸です。次回はチャルパナに使われるカードの種類などについてお話したいと思います。(続く)------------------------------------------------------------------YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村 その他・全般ランキング