Hoş Geldin RAMAZAN(ようこそラマザン月)
トルコでは3月11日から、日本では12日からラマザン月に入りました。一般的にはアラビア語を基準とするとラマダーン、ラマダンと言われるようですが、トルコではトルコ語化する際にラマザンとなっています。ここではトルコ語のラマザンで統一していきますが、ラマザンはヒジュラ暦の月の名称で、日本でも旧暦では睦月、如月、弥生、卯月…などという月名で呼ばれていたのと同じように考えるとわかりやすいかと思います。ラマザン月には断食が行われます。断食とは簡単に言うと、日の出から日没まで飲食を取らないこと、欲を絶つこと、悪口を言わないことなどが挙げられます。トルコは政教分離の国で宗教に関しては自由ですので、トルコ国籍でもムスリマンでない人もいますし、ムスリマンであっても考え方は様々なのでみんなが断食をするわけではありません。断食をしない人は普通に飲食もします。もちろん断食をしている人に対しては敬意を持って周囲が気遣いをすることはあります。トルコでは強制ではなく、お互いに押しつけることもなく、それぞれが自分の考え方や信仰心に従い、それぞれのラマザン月を過ごすのです。私の夫は物心ついたときからラマザン月の断食を行ってきたそうです。ただ我が家は妻が無宗教者で共働き家庭ですので断食をしている夫の食事のために特別なことはほとんどしません。夫もそれを望まず、朝はゆっくり寝ていたいらしく日の出前のサフルで起きて朝食を食べることもせず、出勤し、断食状態で過ごし、夕方帰宅してからイフタルの時間に合わせて夕食を取り、その後は夜食を食べるでもなく、就寝前に水を飲むぐらいで1日1食で過ごします。本人も1年に1回のダイエット月間ともジョークで言っているぐらいです。私と息子に自分に合わせた食生活を強制することもありません。夕食を豪華にしたいとかもなく、イフタルの時間が遅い時は私たちに先に夕食を済ませるように言います。イフタルの時間が遅い早い・・・と言うのは、イフタルとは日の入りにより食事を取り始めることができる時間のことですが、もちろん夏と冬では日の入り時間が異なります。今年は3月から4月上旬ですのでイフタルはアンタルヤでは夕方7時頃(日本では夕方6時頃)です。でも夏場になるとアンタルヤは日の入りが遅いので、21時台になります。これはイスラムの暦がヒジュラ暦によるもののため、毎年11日ほどラマザン月が早まるから起こることです。毎年11日ずれると約33年でほぼ同じ時期にラマザンが訪れるということになります。私が初めてトルコに来た翌年のラマザン月が2月~3月だったと覚えています。ちょうど黒海地方を旅行中で、当時は今のように飲食が出来る環境がなく、外で何かを食べることもできず、人に聞いて探し当てたカーテンが閉まった食堂でこっそり食事を取る感じでした。再来年にはちょう同じ時期にラマザン月がやってくる計算です。私は断食こそしませんが、同じ時期のラマザンをトルコ生活の中で2回体験することになります。さて、来日する予定のトルコ人の友人夫妻。たまたま断食月に重なってしまいましたが、その場合はどうするのだと思いますか。もちろん旅行者は旅行中は断食が免除されるのですが、それでもやりたいという人はどこへ移動しても行って構いません。まず、日本に来た後は日本での日の出、日の入り時間でイフタルやサウルを行うことになります。でも飛行機などの移動中はどの時間を基準にしたらいいのかとか思いますよね。その時、どの国のどの時間帯の上空にいるのか、そのポイントの日の出、日の入り時間によって断食したり、食事をしたりするのかと思いますが、今回のようにトルコから日本に来る場合は東に進むので問題ありませんが、西に進む場合は時間が逆戻りしてしまうのでイフタルになったと思ったら、まだイフタルじゃなかった・・・なんて現象が起きることもあるのかな? とか考えてしまいます。飛行機で移動することが考えられなかった時代に生まれたルールですので、今後も時代の変化と共に新ルールが出てくることだと思います。もし人類が宇宙に暮らすようになって太陽系以外の場所や太陽が24時間照らし続けるなんて環境になった時はいったいどうなるんでしょう。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーオヤマニアの会オヤ本第2弾発売のお知らせエーゲ海地方イズミールのオデミシュのイーネオヤに限定して208点のモチーフをカラー写真でモチーフ名と共に掲載しています。タイトル:Ödemiş İğne Oyaları - オデミシュのイーネオヤ(日本語・トルコ語・英語併記)オヤマニアの会編サイズ:21.0×29.7cm A4版ページ数:88ページ フルカラー(オヤ208点、作り方14点)重量:約500g発行予定日:2024年3月ISBN:978-625-99032-1-7発行元:ミフリ出版ご注文、お問合せ窓口は◇オヤマニアの会:instagramまたはe-mail◇イーネオヤロゼット: https://igneoya-rosette.ocnk.net/◇ミフリ:(下のリンクにある)ミフリ&アクチェのショッピングサイトで!=====================================オヤマニアの会のオヤ本第1弾。アイドゥンエフェオヤ(31点)、アイドゥン(15点)、キュタフュヤ(29点)、カスタモヌ(7点)、ブルサ(29点)、ナウルハン(13点)、エーゲ海地方(22点)など、トルコ各地の貴重なアンティ―クイーネオヤ146点を掲載しています。1目1目が見えるようにに撮影していますので骨董オヤの再現にも参考になるかと思います。古いイーネオヤはトルコに来ても特定の博物館でしか見ることができません。博物館レベルの個人所有のイーネオヤコレクションをまとめた世界初無二のトルコのオヤ本です。1ページに全体画像とモチーフの拡大画像、データとして地域、モチーフ名、素材、サイズが表記されています。トルコのオヤ好きさんはもちろん、レース、手仕事、手芸、民族文化、古いもの、美しいものなどに興味ある人にオススメです。タイトル:OYA Traditional Turkish Needlelace(日本語・トルコ語・英語併記)オヤマニアの会編サイズ:21.0×29.7×1.4cm A4版ページ数:160ページ フルカラー重量:約840g発行予定日:2023年7月ISBN:978-625-99032-0-0発行元:ミフリ出版お申込み、お問合せ窓口は◇オヤマニアの会:instagramまたはe-mail◇イーネオヤロゼット: https://igneoya-rosette.ocnk.net/◇ミフリ:(下のリンクにある)ミフリ&アクチェのショッピングサイトで発売中!------------------------------------------------------------------YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ikumi nonaka チャンネル------------------------------------------------------------------ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ミフリ&アクチェにほんブログ村にほんブログ村その他・全般ランキング