1223592 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

mihri-kilim

mihri-kilim

Calendar

Category

Recent Posts

Keyword Search

▼キーワード検索

April 14, 2013
XML
カテゴリ:カテゴリ未分類

キルキットのお話。
前回、キルキットは絨毯用、キリム用、また地方により様々な形があると書いた。
実際、そうで、分類し始めたらおもしろいほど。

古いものは、手彫り、手作りの木製キルキット。
歯の感覚が狭いものから広いものまで、歯が深いものから浅いものまでいろいろある。

また個々の手作りのため、同じ地域の同じ形態でも、規定のサイズなどもない。

私の個人コレクションには、各地の木製キルキットがかなり揃っているので、機会がありましたら、形態の差をご覧いただきたいと思う。




以下の画像は、最近まで使われていた標準タイプの絨毯用のキルキット。
歯の部分は鍛冶屋さんで作り、取っ手の木の部分は大工さんだったり、ちょっと器用な旦那さんが奥さんのために手作りする。

結構重さがあるのだけど、絨毯の場合、キリムと違って、一列を一度に詰めていくので、振り落す感じでキルキットを打ち付けていかなければならない。
キリム用の軽い、細いものだと細かい部分には便利だけど、絨毯の場合は一列ごとに揃えて行くので、重量があったほうがいい。
重たいので、慣れない内は手のひらの皮がむけたりする。
皮むけ防止に、自分で取っ手に毛糸で編んだカバーをつけたりする。


振り落すのにもコツがあり、自分の手首を痛めないように、イチ、ニッと振り落し、結び目の上で一度止める。そのリズムを繰り返しながら、詰めていく。
機の経糸の張りがしっかりしていて、慣れてくると「コンコン、コンコン」と、糸が鳴る。
それが村で聞こえてくる、キルキットで横糸を詰めていくときの響きである。


DSCN7151 [1600x1200].JPG


上の絨毯用の金属製キルキットは、アンタルヤのドシュメアルトゥ地方で実際に使われていたもの。
多少、歯が曲がったりしているものもあるけれど、実用には問題なし。
こちらも少しだけど手元にありますので、興味がある方にはお分けしたいと思います。
1点1500円。(送別)


次回は、キリム用の歯が金属製のキルキット。

ところでハサミの「は」は「刃」?。
キルキットの「は」は、櫛と同じ「歯」でいいのでしょうか・・・?


にほんブログ村 ハンドメイドブログ トルコ手芸・オヤ・キリムへ
にほんブログ村


手芸(その他・全般) ブログランキングへ






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  April 15, 2013 12:08:03 AM



© Rakuten Group, Inc.