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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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March 12, 2014
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カテゴリ:アンタルヤの話題

トルコのパザール(トルコ語でパザル)は市民の台所である。
野菜、果物、乾物、香辛料、鮮魚・・・、様々な食糧が格安に手に入る。
訪れる市民は1種1~5kg単位で1週間分の食糧を買っていく。
手に持ちきれない分量で、パザール専用のキャリーバックもある。


バザールは日替わりで、街の各地に移動して開かれる。
アンタルヤでも日曜日から土曜日まで、同じ日に2か所開かれる日も含めて、毎日どこかでパザールを見ることができる。


弊社の店があるのはアンタルヤの「ドーガラジュ」というところで、元々ミニバスやドルムシュの発着場があったことから「市の東にある停留所」という意味の通称名である。
実質、アンタルヤ全体の中心部で、観光地となったカレイチを除けば、庶民が暮らす場所として開発もこの地から始まり、1970-80年代に造られた古い建物が並ぶ。
アンタルヤの町はここから開けたというのがわかる。


このドーガラジュ界隈で開かれるのが「サル・パザール」。
名前の通り「火曜市」である。

このサル・パザールはこの付近の人のみでなく、アンタルヤ各地から買い物にやってくる人が多い。
というのも、この市は食糧に関して言えば、アンタルヤで一番種類が豊富で新鮮で、しかも安いと評判である。
他のパザールに普段行っている人が、ここに来て、その質の良さと値段に驚くほどである。

アンタルヤだけでなく、イズミルの商人仲間が来たときも「ここの野菜は新鮮で安い!!」と、わざわざ買い物をしていったぐらい。

そんな恵まれた環境にいながら、実は私はパザールでは買い物はしないので、実はパザールで何が買えるかとか、値段のこととか全く知らない。


と、またまた前置きが長くなってしまったが、本題。


この火曜バザールに冬場は「サーレップ売り」がやってくる。


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衛生上の問題から最近は使い捨ての紙コップに入ってくるが、自家製のサーレップにシナモンを振り、さらにこのサーレップ売りはヘイゼルナッツとクルミを砕いたものをたっぷり入れてくれる。

ヘイゼルナッツとかクルミとかは普通は入れないのだが、トロリとしたサーレップに歯ごたえのあるナッツ類が妙に合っていて、味の点でもとてもおいしく感じる。
シナモンだけのサーレップよりも私はこちらの方が気に入って、普段飲まないサーレップも、このサーレップ売りが通りかかれば買うのである。
ちなみにお値段は1TL(約50円)


さて、このサーレップという飲み物。
オスマン帝国時代から飲まれていたもので、ラン科の植物の根っこを乾燥させ、それを砕いて粉末状にし、シナモンを混ぜて、牛乳または水で長時間煮込む。

サーレップと言えば、トルコのカフラマンマラシュで有名な溶けないアイスクリーム(もしくは伸びるアイスクリーム)、マラシュ・ドンドルマの原材料としても知られる。


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身体が温まるのはもちろんだが、オスマン帝国時代には根っこに含まれるグリコマンナンとシナモンの効果と合わせて、呼吸器系、咳、便秘、痔、母乳、強心、生理不順、精力剤として飲まれたらしい。

今ではトルコの各地で飲まれるし、インスタントものも出ているので知らない人はいないと思うが、もともとはアンタルヤの北、クルマで1時間ほどのブルドゥル市のブジャック郡で飲み始められたとのことである。
寒いところのものと思ったら、温かいところのだったのね。
ランが温かい地で育つから・・・?





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Last updated  March 13, 2014 03:11:01 AM
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