続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

2014/03/14(金)04:46

トルコでお誕生日会~若いパパとママは大変です

ミフリ社長の独り言(49)

トルコは現在4年+4年+4年の計12年が義務教育。 小学校入学前にアナオクルと呼ばれる幼稚園や、クレシという保育所に通わせる場合もある。 うちの息子も2歳から保育所に通わせていたが、朝8時にスクールバスで迎えに来て、夕方19時ごろ家まで送ってきてくれる。 朝食、お昼、おやつまで食べさせてくれるので、働いている親としてはとても助かったし、そのおかげで息子は同年代の子供と遊ぶ機会を与えられ、トルコ語を覚えたと言ってもいい。 トルコの保育所は(昨年からアンタルヤでも区立の保育所ができたが、一般的には私立)、入所の条件などは特別なく、お金さえ払えれば通わせることができる。 アパート用のビルを使っているところがほとんどで、庭などはネコの額ほど。 外で遊ぶチャンスはほとんどない。 それで月謝はいくらぐらいかというと。 アンタルヤは他の大都市に比べて安いようだが、それでも月額800TL~1000TL(約4万円~5万円)、それに送迎バス代が月額100TL~(約5000円)必要である。 さらに文房具代、遠足代と必要に応じて支払があったりする。 最低賃金が約900TL(約45000円)の国で、その支払は決して容易ではないはず。 だから子供を幼稚園や保育所に行かせることができる家庭は限られてしまうのである。 お父さんかお母さんがよほどの高給取りか、両親が共働きで片方のお給料を子供の教育につぎ込むことができるとか・・・・・。 うちのスタッフのジェンギズの息子も昨年末から保育所に通っている。 奥さんが働き始めたためである。 奥さんのお給料の8割が息子の保育所の支払である。 先日、ジェンギズの息子の4歳のお誕生日であった。 数日前からジェンギズはケーキ屋さんにケーキをオーダーしたり、飲み物やお皿、フォーク、紙ナプキンを用意していた。 もちろん息子のバースデー・パーティー用なのだが、家族で行うものではなく、息子が通っている保育所で行われるパーティーのためであった。 だからケーキも20~25人前・・・・。 トルコの保育所の習慣で(もちろん強制ではないけれど)、子供のお誕生日には父母主催でお誕生会を開くのである。 ケーキ、飲み物、それに必要な使い捨ての皿やコップなどを購入し、保育所に持参する。 保育所には両親と母方の祖父母、叔母、従兄弟たちが行った。(プラス私) 保育所の先生たちもお誕生会のための飾りつけなどをして待っていてくれる。 ケーキをカットし、子供たちに食べさせ、その間に同じクラスの子供たち(その親たちからの)プレゼントが贈られる。 そして記念撮影。 テーブルを片付けたら音楽に合わせて、子供たちが自由に飛び跳ねたりダンスをして、会は終了。 10年前、我が家の息子も保育所でお誕生日を祝った。 そのときも写真入りの大きなケーキを用意して(当時6000円ぐらいしたと思う)、保育所の指定でキャラクター入りの紙コップと紙ナプキン、紙皿を買って持って行った。 今と違って(今もなんとなく高いけど)、その類のものは市場に少なかったし、外資系のおもちゃ屋さんとかぐらいしか売っていなく、やたらめったら高かった。 でも愛する息子のためだと思うからこそ、普段買わないそれらを買ったりしたわけで・・・。 そのころはクラスメイトのお誕生日ごとにプレゼントを贈るという習慣はなかったのだが、ジェンギズに尋ねると、お誕生日ごとに自分たちもプレゼントを用意しないといけないらしい。 クラスには15名の子供がいるという。 ということは1年に14回、何かプレゼントをするということ・・・・。 自分の息子のお誕生日会の2日後にも別の子供のお誕生日会があるので、何かプレゼントを持たせるのである。 収入がまだ少ない若いパパやママたちにとっては、月々の保育所代だけでも精一杯なのに、大きなケーキを用意したり、プレゼントを買ったりと、その他の支出もあって大変そうである。 それでも我が子のためだと思うから、他のことを我慢してでも無理するのだよね。 さらに同じ日に、今度は家庭でのお誕生日会。 2つ目のケーキは上記の理由で経済的に市販のものを購入。 父方の叔父さん、叔母さん、従兄弟たちが集まって、お祝い。 ケーキのろうそくを吹き消して、カットして、プレゼントをもらってジェンギズの息子は大満足。 でもね、お給料前でお金がないときだったから、ジェンギズはこっそり兄姉たちから借金していたのを私は見逃さなかった・・・・。 トルコの一大イベント、子供の誕生日の話でした・・・・。 にほんブログ村 手芸(その他・全般) ブログランキングへ

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