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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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October 15, 2014
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カテゴリ:絨毯屋のお仕事

店舗の改装がほぼ終わりました。
1階を古い生活用品やアンティーク小物。

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そしてまだケースが届いていないので展示していませんが、私のアンティーク・イ―ネオヤコレクションの一部をご覧いただけるようにしたいと思っています。




地下はかつてカフェを営業していたところですが、そこもきれいにして、絨毯屋仕様に変えました。
広いスペースなので、キリムや絨毯を広げることができます。


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いままで絨毯屋なのに、キリムや絨毯を広げる場所がない・・・・だから見せない・・・って。
なんなんだったでしょうね。


今の店はドーガラジュというところにあります。
アンタルヤのかつての中心地です。

現在のアンタルヤのモダンな繁華街は別になってしまいましたが、
今でも下町風の作りで、アンタルヤで一番人気の青空バザールが開かれたり、問屋風、職人さんの小売店、庶民の食堂などが並んでいる場所です。

メイン交差点の角にスタートホテル(Start Hotel)があります。
その真後ろにあります。
改装後で店舗の前に看板がついていませんが、お花屋さんの隣にありますので、わかると思います。


今の店舗は2007年から同じ場所にあります。
その以前はカレイチという旧市街の時計塔から入った通りに1995年~2007年までいました。

今年で私のトルコ起業人生20年になる計算です。
(その前は何もしないでブラブラ遊んでいましたので、商売始めてからという意味です。)
たいして大きくもしていませんし、稼いでもいませんが、よく潰れずに続いたと自分でも驚きます。

というよりは、気がついたらいつの間にか20年間経っていた・・・・というのが実感です。

トルコで起業するというのは、実は考えているより簡単ではありません。
でも私みたいな人間でもやっているのだから、実は気軽にできるのじゃないか・・・とたいていの方が思われているかと想像します。

会社を設立すること自体は難しくないです。
登録して、それにかかる費用を払えばいいだけですから。
でもそれを正式に発足し、継続させるために、いろいろしなくてはいけないこと・・・・これが、自分の国でやったって大変なことを、外国で外国人としてやらなければいけないということですよね。
他人任せにスーツケース1つできたところで、残念ですが先は見えてしまいます。

それでも遊び感覚で起業したいというのであれば、もちろん何も問題はありません。
実は私も最初はそんな感じでしたし、ダメなら日本に帰ればいいんだ・・・お金はあるだけ使って、儲けなくても、そのお金で海外での起業ゲームを楽しんだと思えばいいんだ・・・・。


私の場合は、時期的なこと(トルコの物価が安く、滞在する日本人がまだ少なかったことなど)と、トルコの外国人の起業に関するシステム的なことなども含めて運が良かったのだと思います。

ご飯が食べられる程度に稼げて、1つの職業を専門的に続けたことでおかげさまで仕事が絶えることなく、辞めるタイミングがなかっただけなんですけどね。

トルコで昨年起業された日本人のお友達が2人います。
起業される際に、いろいろ相談にのりました。
私は前例がない中で相談する人もなく、苦労しましたので、少しでもお役に立てられたらいいと思っています。
法的なことなどは、トルコ人だってわからない、知らないことだらけです。
外国人企業は、トルコ人の会社より監視の目が厳しいですから、気をつけなければならないこともたくさんあります。

くわえて就労ビザという大きな壁があります。
トルコはご存じではない方も多いと思いますが、トルコ国籍を取得しない限り、トルコ人と婚姻関係にあって滞在許可があったとしても「就労ビザ」を取得しないでトルコで経済活動を行うと(それがトルコ人旦那の店であろうと、インターネットショップであろうと)、不法就労になります。
周囲を見回しても、たいていの方がこれに当てはまるかと思います。


そして就労ビザを取得するためには、最初の6年間は様々な条件を突き付けられ、それをクリアしていくのが容易ではありません。
会社のオーナであろうと、その条件は同じです。

大きな出費をして会社を設立しました。
就労ビザの申請をしました。
トルコに投資をしています。
でも就労ビザを無条件で貰えるわけではありません。

これはトルコがトルコ人をたくさん雇用するような大企業の進出は受け入れるが、それ以外の小投資で雇用にも特に利点がなく、トルコ人の経済活動を脅かすような小さな企業はいらない・・・・という考えからなんだと思います。

だから大手や出向企業は別ですよ。
あくまで個人レベルの小さな会社の話です。


ところでトルコ人と結婚しても、日本のように労働の権利を与えてもらえるわけではないと先に書きました。
が、外国人の雇用に関して、トルコ国籍の人と婚姻関係にある人への措置として特別就労ビザというのがあります。詳細や条件も書かれていません。正体は不明です。

でも、これは実際、必要だと思います。
トルコの場合、女性が外国人という例が多いので、トルコ人の旦那が稼いでいれば奥さんは働く必要がないという考え方に基づいているかと思いますが、これだけ外国人のお嫁さんが増え、トルコの物価もあがり、夫婦共働きをしなければならないこともあると思います。
それに経済的な理由だけでなく、女性だって「働きたい」という意欲や希望がありますよね。

たまたまトルコ人の旦那を持って、トルコで生活している、というだけなのですから、トルコ国籍者と婚姻している人への就労ビザは簡単にするべきだと、私も思います。

20年、トルコで外国資本現地法人の同一会社のオーナー経営者である私でも、この就労ビザには散々苦労しました。
設立当時は内務省の管轄でしたので、さほど難しくはありませんでしたが、現在の保険労働省に移行してからそれまで3年間ごとに貰っていたものが、最初からやり直しで1年ごとになり、それも条件がいろいろついて、大変でした。

その条件の一例ですが、
外国人1名雇用するのに、トルコ人5名正式雇用を維持しなければならないというのがあります。

もちろん誰かがやめてすぐに働く人が見つからない・・・ということもありますね。
ある月2人辞めて3人になっちゃったら、翌月7人雇用すればいいのです。
最低60人/12か月という計算になります。



かつて(私が申請していたころ)はなかったのです。
この条件。

それがトルコ人1名以上、3名以上になり、5名以上と厳しくなっています。
実際、小さなレストランなどだと難しいですよね。
そんなに人必要ないですし。
それでも雇って、社会保険を払ってお給料を払わなければならないのです。
これが大前提ですので、これができていないと就労ビザの申請をしても最初にハネられてしまいます。


私のところも極零細起業なので、5人なんて条件突きつけられたら、そんなに雇えません。
でもおかげで今は、長年かけて諸条件をクリアし、無条件で就労ビザの更新ができるようになりましたので、悩まされずにすんでいます。
それも法律がコロっと変わってしまえば、それまでなんですけど。



ということで、日本から来てトルコで個人レベルで起業をお考えの方は、投資額はゲーム代と思える気軽な方は別にして、人生かけようとか、稼がなくてはいけないと思うのであれば、お金が係ることです。
慎重に、他人任せにしない方がいいかと思います。

任せるにしても、それなりのプロにお金を支払ってお任せすることだと思います。
自分でやる・・・という方もいるでしょう。
もちろんそれも可能です。
ただ、そのためにはトルコ語読み書きできること、もしくはビジネスレベルで英語を理解していること。
トルコの投資、雇用に関する法的な内容を理解していること。
トルコの慣習・トルコ人の性格などを知ること。
これらは最低条件だと思うのです。


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Last updated  October 16, 2014 04:24:27 AM
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