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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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June 5, 2017
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勝手にインフォメーション第3回。

オデミシュではなにをするかと言うと・・・・オヤに使えるシルク糸をお蚕さんの繭から引き、草木染めをする過程を勉強します。

ご存知の通り、ナイロン糸やポリエステル糸は近年(1970年以降)に入ってから市場に出回ったものです。
本来のイーネオヤはシルク糸が手に入る環境があった土地で生まれました。
ブルサ、ナウルハン、オデミシュ、アイドゥン、ハタイなど・・・どこも養蚕が行われていた場所です。
それは短い糸、例えばカットした布から外したシルク糸でも作ることができるイーネオヤだからこそですが、今ではトルコでもシルクでイーネオヤを作る人がほとんどいない中、やっぱり伝統を守るためにはシルク糸で作ってもらいたい・・・・これが私の本望です。




村で女性たちにインタヴューすると、当人は幼かったけど、母親や祖母たちが自分たちで釜から繭から糸を引いていた記憶を語ってくれます。

イーネオヤは目を作る技術は受け継がれていますが、シルク糸の準備はもちろん、シルクで作るための糸の扱いなどについては地域限定の上、ごく一部の人にしか受け継がれていない状態です。
現代ではイーネオヤを作る場合、ナイロン、ポリ、人工シルク、それらの太い、細い・・・糸は好みなのでそれぞれ使いやすい糸を使っていただければいいと思いますが、シルクで作ることは難しいということはないかと思います。
ただイーネオヤは女性たちの日常の中の楽しみですので、材料費が高いと手が出せないというのが実情です。

それでもオデミシュの女性組合ではもう何年も前から自分たちで引き、染めたシルク糸を使った製品作りをしていますし、ブルサでもようやく重い腰を上げてシルクに注目し始めています。

さて、お蚕さん・・・となると、日本こそ養蚕、シルク生産では歴史のある国のひとつです。
小学生のときにお蚕さんの飼育とかしましたよね。
桑の葉を探して集めたり。

シルクは日本人にとっても身近なもののはずです。
お蚕さん飼うとなるといろいろ大変で、都市生活では現実的ではないですけど。



繭から糸を引いたり、染色って思ったより簡単にできることなんです。
本やネットにもいろいろ出ていますので、この機会に調べてみるのもいいかもしれません。
問題は市販のボビンを買う方が時間も手間もかからない・・・ってだけなのですが。

でも本場、トルコにイーネオヤを探す旅に出るのですから、まずは材料からですね。
イーネオヤはなんぞ・・と思いを巡らすとき、まずは材料である「シルク糸」を無視できません。
そういうわけでシルク体験をしてもらおうと思います。

実は夏場ですから、多くの人が高原の涼しい避暑地に移動してしまっていますが、まだ予定も経たないうちから「7月も残ってね、みんなで行くから糸引き見せてね」・・・とお願いし続けました。
ちょうど断食月、夏休みと続き、アトリエの工事に入る時期で、大丈夫かなーと思ったのですが、必要な道具は残して、避暑地にも行かず、準備万全に私たちを待っていてくれているそうです。

このアトリエでは販売もしていますが、自分たちで引いたシルク糸を草木染めした糸を使っています。草木染めされたシルク糸は今のトルコではほぼ見ることができませんが、その色の優しさ、風合いなどを手で触れ、目で確かめて、シルクでイーネオヤを作ることの意味と良さを知っていただけたらうれしいです。

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Last updated  June 5, 2017 01:06:54 AM



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