2018/04/30(月)04:45
オットマン刺繍への誘い~7月に修行ツアー
私は個人でトルコや周辺国のトルコ系住民、中央アジアの伝統的な古い手仕事品を集めています。
ヤールック、チェブレ、ナマズルック、ボフチャ、衣装も持っています。
それらには主に金属リボン、金糸銀糸、シルク糸で様々な刺繍が施されています。
(上3点は私が持っているオリジナルの古いものの一例です)
庶民的なものもありますが、コレクションとなると、貴族やお金持ちの嫁入り持参品が対象で、それは繊細であり、また独特なモチーフや色の組み合わせなども含めて、ヨーロッパやアジアものともまた違う魅力があります。
テクニック的には世界にある既存の技法を使っているのだと想像します。(←手芸わからないから・・・・どちらから、どう伝わったのかも)
それをどう組み合わせたか、また実際にどう作っているのか、オスマン帝国の最初の首都であったブルサはさすがお膝元で、代々伝わる刺繍品やそれらを現代に伝える女性たちが存在します。
他にも貴族文化があったキュタフュヤやアイドゥン、オデミシュなどでも同様のものを見ることができますが、ブルサのそれは特別です。
先日の話ですが、そのお膝元のブルサで、前々からのお約束で、公的機関で古いオリジナルの刺繍を再現しているのを見学に行きました。
生徒さんが授業で製作しているものをちらっと見せてもらいましたが、他の地域の刺繍クラスとの差は、刺繍をしない私でもはっきりわかるほど。
1つに生徒さんたちが、本物の古い刺繍の現物を見たり、触れたりする機会に恵まれていること。
手芸の土壌があり、金属リボンやシルク糸に抵抗がない人が多いこと。
本物を見れるかどうかはとても大切なことですね。
たいていの地方の学校では、本からとったカラーコピーや現物でも庶民的なもの、新しめのものがほとんどで、どれぐらいすごいものがあるのかないのか知るチャンスがない。
お手本にできるものを実際に見ていないという点がありますが、ブルサ、しかも公的機関ですのでその点は先生、生徒さんたち、本当に恵まれています。
その違いが製作作品に反映しているのは否めない事実です。
そのブルサで、名実とともに刺繍の先生としてトップにいる方に、オットマン刺繍について実技の指導をお願いしました。
先生といろいろトルコの手芸に関してお話もしてきましたし、質問もさせてもらいましたので、少なくとも実技をしない私ですらいろいろ知っていることはご承知の上で、「ブルサ」の名にかけてハイレベルな授業をお約束してくれました。
(上は学校の刺繍担当の先生の作品です)
日本では各種刺繍が盛んに行われ、知識も技術もお持ちの方がたくさんいらっしゃることかと思います。
ここで学ぶのは各種刺繍技術そのものというよりも、トルコでオスマン帝国時代にどんな技術が取り入れられて、どんな素材や色が好まれて、どんな刺繍が作られてきたかを知っていただけたらと思います。
日程は7月5日(木)成田発―11日(水)イスタンブル解散のイーネオヤツアーの後半に続けて、10日(火)成田発ー11日(水)イスタンブル着ー14日(土)イスタンブル解散ー15日(日)成田着の予定でプランニングしています。
オットマン刺繍ツア―のみの参加ももちろんOKですが、飛行機代は1回分で済みますので、イーネオヤツアーと組み合わせて参加されると2ツアー分になりますのでお得になります。
また14日(土)成田発 15日(日)イスタンブル着ー19日(木)イスタンブル解散、20日(金)成田着の日程で、トルコで習うウズベキスタンのスザーニ修行第2弾も予定しています。
整理しますと現地滞在時間で言うと、
7月6-10日 イーネオヤツアー
7月11―14日 オットマン刺繍ツアー
7月15日ー19日 スザーニツアー
で、上記にあるそれぞれの1日前が成田出発日、それぞれの最終日の翌日が成田到着日になりますので、ツアーとしては以下のスケジュールで予定しています。(あくまで予定です)
・イーネオヤ+オットマン刺繍+スザーニツアー 7月5日(木)ー20日(金)
・イーネオヤ+オットマン刺繍ツアー 7月5日(木)ー15日(日)
・オットマン刺繍+スザー二ツアー 7月10日(火)ー20日(金)
・イーネオヤツアー(募集中。下の★を参照) 7月5日(木)ー11日(水)
・オットマン刺繍ツアー 7月10日(火)―15日(日)
・スザーニツアー 7月14日(土)ー20日(金)
中身の濃い、しかも授業時間以外も、トルコ在歴26年目の私がご案内する文化体験いろいろの楽しいツアーです。
既に募集中のイーネオヤツアーの詳細はこちら。 → ★
それ以外につきましては、もう少ししたらお知らせできるかと思いますので予定をあけてお待ちください。日程はあくまで現時点での予定ですので変更の可能性もあります。
オットマン刺繍とウズベク刺繍(スザーニ)修行ツアーのに関するお問合せ、ご質問の
メールはこちらまで。 → ikumi@mihri.org
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