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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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May 18, 2018
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カテゴリ:絨毯屋のお仕事
トルコの絨毯、キリム好きの人にはお馴染みの言葉なのですが、「ヤストゥック」。
トルコ語で「枕」の意味です。

Allah bir yastikta kocatsin.
(アッラー ビル ヤストゥックタ ͡コジャトスン)。

これは結婚した人へのお祝いの言葉ですが、直訳すると「ひとつの枕で歳をとっていってください」で「二人が離れることのないように」という意味になります。
昔の枕は日本にもありましたが、細長い2人用のものだったのでこういう言葉が存在したんですね。今の枕だとピンときませんけど。

さてやストゥックと言えば、これもそうです。





厚みのある立方体の背当てクッションです。

トルコの古い家は床も壁も剥き出しでしたので、身体が冷えないようにと絨毯の上にお座布団を敷いた上に、壁沿いにぐるりとこのヤストゥックを並べました。
中身は乾燥させた葦の茎をぎゅっと束ねたものです。
綿などのふわふわしたものだとすぐにへたってしまいますが、これはかなり強度があり、しかも身体に優しい硬さです。

表裏ともキリムで細長く織り、畳んでサイドを縫って袋状にしたもの、表だけがキリムや絨毯で裏に布を付けているもの・・・とあります。

マチを作らなければなりませんが、袋自体はサイドを縫い合わせただけの平たいものなので、角を中に織り込んで形を整えます。
横から見るとこんな感じです。





現在ではトルコ風カフェとかじゃないと需要がありませんので、手織りのものは作る人もいませんが、「ヤストゥック」という分類で古いものを扱う絨毯屋さんで手に入れることができます。
硬質発泡スチロールでも入れて、昔ながらの形にしてもいいですし、コットンや毛糸などを詰めてフカフカのクッションとしても使えます。
袋になっているものも、表のモチーフ部分だけのものもそのまま小さな敷物として使ってもいいですね。ちょうどサイズが日本の小さめの玄関マットぐらいの大きさです。

地域によりジジム、キリム、スマック、絨毯と織りのテクニックもいろいろで、小さいながらモチーフが完成形で入っていますので、大きなサイズのキリムや絨毯を敷くスペースがなくてもこれなら使えそうです。
サイズも価格も大きなものに比べるとお手頃なものが多いので、古いものを集めるのにもヤストゥック専門のコレクターさんがいるほどです。

絨毯やキリムのサイズの分類の「通称」でも使われます。
大きいものから
タバン=床
カリヨラ=ベットの脚
セッジャーデ=お祈り用
ナマズルック=小さめのお祈り用
チェイレッキ=4分の1サイズ(セッジャーデの半分)
ヤストゥック=枕、チェイレッキの半分
ミンデル=小さな座布団サイズ

一応、20年以上、廃業せずに続いている絨毯屋の女社長ですので、イーネオヤを語るぐらいには絨毯、キリムについても語れるはず。
これからも機会があれば絨毯やキリムを知らない方にも興味を持ってもらえるように、いろいろお話ができればいいなと思っています。

最近はショッピングサイトにも少しずつキリム、絨毯を出していますが、なにせ数量がありますので、1、2枚写真を撮ったところで、ふーっとため息をついて終わってしまいますが、今回は頑張りますので、よかったらご覧になってみてくださいね。

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Last updated  May 19, 2018 01:29:41 PM
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