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カテゴリ:絨毯・キリムの話
トルコの東部にシールトという県があります。
主にそこの伝統で、嫁入り持参品の必需品「シールト・バッターニエ」というものがあります。 バッターニエは「毛布」を意味するトルコ語。 ウールやゴートのナチュラル毛で手織りした織物のことです。 東部ではこれを今でも毛布代わりに使用するそうです。 サイズがちょうどシングル、ダブルの毛布サイズ。 横糸は100%ウールですから、それは温かいことでしょう。 小さいサイズのものはミフラップモチーフになっていて、お祈りのときのナマズルックとして使われたようです。 さて、シールトバッタニエは水平機でメキッキを使って織ります。 女性の織り手ももしかしたらいるかもしれませんが、基本的に男性の仕事です。 元々、トルコの織物で、絨毯やキリムは女性の仕事、布やシールトバッターニエなどは男性の職人さんの仕事・・・というのが定番です。 シールト・バッターニエの特徴のひとつに、染めをしていないナチュラル毛の糸を使うというのがありますが、もうひとつに起毛させることでモチーフを描く・・・・というのがあります。 この画像でわかるかな? 白い部分に毛の方向があって、それが連続の菱形モチーフになっています。 これは織りながら、ブラシ、または鉄の櫛を使って毛の方向をつけていくからできること。 そのため、通常は糸はポアポアと長い毛が出ているものを使います。 ただし、クリーニングに出してしまうとこのモチーフも自然と消えてしまいますから、クリーニング前の新品の証です。 なぜか毎年、暑くなり始めると、絨毯とかキリムとか靴下とかウールものを出したがるミフリ社長ですが、本来は逆ですよね。 寒くなり始めたころにご紹介するべきでした。 わかっちゃいるけど、いいものはいい・・・だけで、商売に戦略がないのが明らか。 在庫にあるのに、ショッピングサイトにシールト・バッタニエを載せたわけでもないのです。 (今から頑張って載せよう・・・・・。) --------------------------------------------------------- さて、イーネオヤツアー、旅行会社からの催行決定の連絡待ち状態です。 さらにさらに濃厚に行きたいと思います。 今から楽しみです。参加される方は楽しみにしていてください。 7月5日(木)出発ー7月11日(水)帰国 …*◆《初級編》トルコの伝統手工芸「オヤ」の心に触れる旅◆*…【トルコ在住20年以上・オヤに精通した野中幾美さん同行】 タウシャンルゆったり2連泊でオヤ三昧&作り手と交流する4泊7日間【成田夜発/ターキッシュ エアラインズ利用】 (上のタイトルをクリックすると旅工房さんのお問合せ・お申込みページに飛びます) ------------------------------- ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ミフリ&アクチェ にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 その他・全般ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 29, 2018 12:10:10 AM
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