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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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June 25, 2018
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古いイーネオヤのスカーフを収集しているうちに、興味を持ったのが「バスク」です。
「バスク」とはトルコ語で「印刷、プリント」のこと。

印刷物全般を含めてそういいます。
ここでお話するのはその中でも、木版によるハンドプリント。
トルコ語では「タシュ・バスク」と言います。
「石のバスク」の意味ですが、木版なのに、なぜ石?
これは1996年にバスクの故郷「トカット」の工房を訪ねた際に、職人さんたちが使う木版を見た時にも不思議に思った点です。




わかりにくいですよね。
そのためなのか、最近は「タシュ・バスク」と言わずに「タフタ・バスク」、つまり「木板のバスク」、もしくは「アフシャップ・バスク」こと「木材のバスク」という表記が増えています。

話が横にそれましたが、イーネオヤのスカーフには無地のシルク地の「クレープ」と、コットン生地に絵柄がある「ヤズマ」の2種があります。
現代のヤズマは普通の機械印刷ですが、何十年か前までは手作業のシルクスクリーン、さらに古く1950年代頃までは木版を使ったハンドプリントが行われていました。




木版のハンドプリントはトルコに限らず、アジア、中東、ヨーロッパ・・・と世界各国で見られる技法ですが、色版の微妙なズレ加減や均一でないモチーフの配置、つまり厳密には世界で1枚だけの存在であり、ワビサビに美を見出す日本人の心を擽る伝統芸術のひとつだと思います。

私もそんな木版ハンドプリントに魅かれて、古いものを収集している一人です。
古いヤズマにも木版ハンドプリントを見つけることができますが、他にもボフチャと呼ばれる風呂敷、チャルシャフと呼ばれる女性たちが被る布、ナマズルック、またはセッジャーデと言うお祈り用のキルトマット、衣装の生地などにも使用されています。




そしてこれら木版ハンドプリントが黒海沿いの地方都市「トカット」で600年の歴史を育み、オスマン帝国時代には門外不出の技術であり、それが後にイスタンブル、ブルサ、ベイパザル、ビレジッキ、バルケシール、イズミール、エラズーなどに伝わり、特異な広がりを見せていきました。

木版ハンドプリントは、イーネオヤのスカーフを例にとっても「主役」ではなく、あくまで「脇役」的な存在です。
でも、その陰に手間暇かかる作業と、熟練した職人さんでなければ作ることができなかった特殊な技術が隠されています。

イーネオヤは女性の手芸でしたが、木版ハンドプリント「タシュ・バスク」は、木版を特殊な道具で彫る作業から始まりますので、男性にも興味を持っていただけるのではないかと想像します。
歴史的、技術的背景、現地での職人さんの作業風景などを交えながら、その魅力を、少しずつですが、改めてご紹介していけたらいいなと思います。

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10月21日ー27日のトカット滞在のイーネオヤ&バスクツアーにもぜひご参加ください。
トカットツアーのお問合せは旅工房さんの秘境専門デスク TEL 03-5956-3148 まで。

オヤフェスのお問合せ・出展参加お申込みは私まで → 
よろしくお願いいたします。
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Last updated  June 28, 2018 12:26:55 AM
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