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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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July 30, 2018
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「トカット・イチ・ドルス」がトカットのオリジナルデザインのもっとも古いものだということを前回のブログで説明しました。

その「トカット・イチ・ドルス」と全く同じ版を使って作られたのが、「トカット・ベシリシ」です。




このベシリシも持っているものから探したのですが、「トカット・イチ・ドルス」同様、意外とないことに気が付きました。
両者とも残っているものの絶対数が少ないってことだと思います。

「ベシリシ」の「ベシ」はトルコ語で「5」。「リ」とか「シ」とかは前回までのブログをお読みの方はもうわかりますね。
「トカットの5つの版がついた(ヤズマ)」という意味です。




名前の通り、中央部は花と葉のモチーフの正方形の大きな版が角に4つ、中央に1つ、合計5つ押されたデザインです。
ボーダーは「トカット・イチ・ドルス」と同じ、長方形の両方再度にお花のモチーフが入った空豆の形のデザインが入った版を使います。
画像では異なるものですが、なにせトカットバスクは650年の歴史を持つ伝統手工芸ですので、時代とともに入り混じり、変化していったのだと想像されます。




厳密にいえば、中央に押されている正方形の版も、小さな丸い実がついたもので、正統派「トカット・イチ・ドルス」のものとは異なります。
丸い実は「葡萄の実」であり、この版は「トカット・ウズンルス」と呼ばれる別のデザインに使われているものです。
「トカット・ウズンルス」も「トカット・イチ・ドルス」からの変形だと認識されていますので、「ベシリシ」にもその両方が使われたというのもあり得る話だと思います。

さて、この「ベシリシ」ですが、基本は「トカット・イチ・ドルス」と同じく、西洋茜の根を使った赤色で染色された布を使います。
そのため20世紀に入って、天然染めが廃れると「ベシリシ」も作られなくなったそうです。

画像のものは地が黒ですが、これは地が黒の白抜きの方法「ソクトゥルメ」を使って、白抜きの箇所に色版を重ねる「エルバン」テクニックで色付けしたものですので、西洋茜の天然染めをしなくなった後世でも可能だったものです。

そう考えると、本来のバスクは白地に版を押すか、ソクトゥルメにより黒地に白抜きにして色版を押す以外は、天然染めの限られた色が使われ、それが廃れると同時に一部のデザインは失われていったのだと想像できます。
この辺りの話はキリムや絨毯のウールの染色方法、イーネオヤに使われたシルクの話と共通していることが多く、トカットのバスクがどんな経緯を経て現在に至ったのかわかる気がします。
(続く)
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Last updated  July 30, 2018 02:33:34 AM
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