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カテゴリ:バスク~木版ハンドプリント
トカットの木版ハンドプリント「タシュ・バスク」はプリントの技術を指し、その用途は様々であったが、おそらく数量的に多かったのはスカーフだろう。
スカーフは大きく2種に分けられ、「ボフチェ」と呼ばれる風呂敷や遊牧民たちが被る大きなスカーフである100×100cm~120×120cmサイズの大判のもの。 そして「キャート・イチ・ヤズマ」と呼ばれる、いわゆる私たちが知っているオヤスカーフに使われる「ヤズマ」である。 ヤズマの場合は古いものほどサイズが小さく60×60cm~80×80cmサイズ。 ![]() ところで、なぜオヤスカーフ用のヤズマが「キャート・イチ・ヤズマ」と呼ばれたのか・・・・。 キャートとは「紙」、イチは「中」と言う意味で「紙の中に入っているヤズマ」の意味である。 大判のスカーフに比べて生地が薄く、破れやすいことから、1枚1枚わら半紙サイズの折りたたんだ紙に入れて売っていたからだそう。 驚くほどの極薄で開くだけで破れてしまいそうなほどの繊細な特別なヤズマを「キャート・ヤズマ」と言う。 「紙のように薄い」という意味であるが、もしかしたら語源は「キャート・イチ・ヤズマ」から来ているかもしれないと、このところ思い始めている。 さて、そのキャート・イチ・ヤズマのタシュ・バスクもトカットで多種多様に製作された。 キャート・イチ・ヤズマの場合、他のタシュ・バスクと異なり、モチーフはボーダーのみに入れ、中心部は空白のままというのが基本である。 現在までにそれこそ数えきれないほどのモチーフが世に出ているが、トカットのオリジナルのモチーフがいくつかある。 そのひとつ「カイナナ・ユムルウ」。 ![]() カイナナはトルコ語で「お姑さん」のこと。 ユムルックはゲンコツで「お姑さんのゲンコツ」の意味である。 モチーフの形がゲンコツに似ていることからエスプリでそう付けたらしいですが、そう名付くことからも、昔は姑と嫁の関係がどうだったかを物語っている。 だぶんトルコに限らず、日本でも昔はそうだったのでしょう。 ![]() 今ではお姑さんを疎ましがることはあっても、ゲンコツ食らわされると怖がる嫁はいないかと思いますが、むしろ嫁のゲンコツの方が怖かったりして・・・なんて自分を含めて周囲を見回してそう思ったりもする。 我が家のお姑さんは気を遣う控えめな人で、周囲にも嫁にも負荷ゼロのお姑さん。 自分がお姑さんで苦労したから誰にも迷惑かけたくないし、負担にもなりたくないらしい。 3か月前に舅が亡くなって一人ぐらしでは大変だろうからと、義弟夫婦や義姉たちがお姑さんのそばにいるけど、一緒にいるときは素直に受け入れるし、いられないときはそれぞれの生活を壊したくないから私は一人で大丈夫って。私もこういうお姑さんになるために老人ホームに入れるぐらいのお金は貯めておかなきゃって思う今日この頃。もう他人事じゃない年齢だよー。 って話が思いっきり横道にそれたけど。 細長いバーの左右(上下)にゲンコツに似た形の葉がついた型。 ボーダーのみに押しますが、対辺に3つ、別の対辺に2つずつ押すそうですが、向きなども含めて本来は基本型があったかと想像しますが、実際に見てみると職人さんによっていろいろです。 トカットのジッレ、アナトリアのアフィヨンカラヒサ―ルで好まれて使われた。 ------------------------------- 9月27日(木)ー30日(日)10:00-20:00(最終日は17:00まで) ブルサ市主催、テキスタイル博物館で 「国際シルクオヤフェスティバル」が開催されます。 ![]() テキスタイル博物館は、ブルサの中心部を東西に走る国道D200号沿いにあるメリノス・キュルトゥル・パーク(公園)内にあります。 トルコ旅行中の方、在住の方もどうぞお立ち寄りください。お待ちしておりまーす。 ------------------------------- ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ![]() ミフリ&アクチェ ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() その他・全般ランキング ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 14, 2018 07:52:51 PM
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