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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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November 10, 2018
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16日間に渡る2018年秋の修行旅が「とりあえず」終わりました。
今回のテーマはトカットのイーネオヤとバスクでした。

イーネオヤについてはちょこっとだけ様子をご報告しましたが、バスクに関してはこれが終わりであり、始まりになってしまいそうです。




残り少ない人生、イーネオヤはブルサのテキスタイル博物館でのコレクション展示での評価で自分の中では大満足しましたので、次はバスクと靴下コレクションをなんとか形にしたいという気持ちがあります。

古いイーネオヤをコレクションしたおかげで、そこからの興味でそれなりの木版ハンドプリントのヤズマコレクションを持っています。

バスク布自体はトカットのものもあれば、バルケシール、カスタモヌ、ブルサ、ビレジッキ、イズミールなどの様々な地域のものを持っていますが、イーネオヤのついたヤズマの稀少なデザインものに限定して言えば、その多くが20世紀初頭にイスタンブルの職人さん、工房で製作でされたものです。

極薄の今にも破れてしまいそうな繊細なコットンの布に、今のようにプリント機械やシルクスクリーン技術が導入されていない時代は1枚1枚手作りでデザインが描かれました。
中には特別に作られた本当の1点ものもあるかもしれません。
それほど普通では見かけない特別なデザインのヤズマもあります。

いままでは集めて自己満足で終わっていましたが、それではいけないと感じました。
これらをどうやったら有効活用できるのか。
真面目に考えたいと思います。

そして自分の手持ちのものを見ているうちに沸き上がった昔ながらの製法の技術的なことへの興味と疑問。各地のモチーフの遍歴など。
自分の中で解決されていない部分を穴埋めしていけたらなと思っています。

でもわかっているんですよ。
イーネオヤと同じで知れば知るほど、調べれば調べるほど、ゴールが遠ざかるだけで収拾がつかなくなること。
そして昔の、本来のことを知っている人たちがほとんどいなく、しかも(現在ですら)門外不出の技術のため、記録として残っていないこと。
女性たちの日常の生活の中にあったイーネオヤとはまた別の意味で難しいテーマです。

私は集めたり、調べたりはしますが、イーネオヤ同様、実技には一切手を出さないことをポリシーとしています。それには自分なりの理由がありますが、断るばかりではノリが悪いので今回は木版を押してみました~。




昔の技法で染料を作る化学実験(!?)の合間に適当に押しただけですが、これはこれでいいじゃない?
薄い緑色の染料が熱で黒く変化するものです。

見えなかったものが時間とともに見えてくる面白さ・・・私の興味もそんなところですかね。

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ブルサ市主催「国際シルクオヤフェスティバル」のイベントは終わりましたが、コレクション展示、日本人作家さん、愛好家さんのオヤ作品の一部は、11月末日までブルサ市のメリノス・テキスタイル・サナイ博物館で続けて展示されていますので、イベント期間中にいらっしゃれなかった方もぜひ見に行ってみてくださいね。

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Last updated  November 10, 2018 02:41:16 PM



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