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カテゴリ:バスク~木版ハンドプリント
トルコのバスクの魅力をトンと説いて行くシリーズでも始めましょうか・・・。
まず「バスク」と言う言葉です。 これはこのトルコの伝統手工芸を紹介するにあたって、適切な名称は何か、一番悩んでいることであり、未だに解決していない事項です。 バスクと言ってしまうと、単純に「印刷、プリント」の意味ですので、広義で考えると、何か違うなあ・・・といつも思っています。 私が一番最初に聞いたのは「タシュ・バスク」という単語でした。 石版プリントの意味です。 が、18世紀以降の石板プリントのことではなく、もっと原始的な石や粘土で作られた型の上に染料を塗り、その上から紙や布を押し付ける方法のものだと想像します。 もしくは近代の石板プリントと混同した形で言われたものとも思われます。 ![]() 古い職人さんたちが自分たちの木版バスクを指して、「タシュ・バスク」という言葉を使いますので、私もそのまま使っていましたが、最近になってわかりにくさからか「タフタ・バスク」「アウシャップ・バスク」と言う言い方が一般的。 「木版プリント」の意味です。 一部ではそれも適切でない、と「ゲェレネッキセル・バスク」、つまり「伝統的な印刷技術」全般として言う人たちもいます。 機械プリントやシルクスクリーン印刷と区別するため「エル・バスクス」、手作業によるプリントという言い方もわかりやすいですね。 いろいろ考えるところはありますし、おそらく師事する職人さん、先生の影響や、製作するものの方針の違いで言い方も変わってくるかと思います。 ここでは面倒ですので「バスク」で統一していきたいと思います。 私がバスクに興味を持ったのは、収集しているイーネオヤスカーフのヤズマの古い印刷が始まりでした。 ですから大小のスカーフを中心に古いものを集めていましたが、次第に、風呂敷、カバー、ナマズルック、布団などにも使われていたことを知りました。 そして服にもバスクは使われています。 スカーフやナマズルックは形式が最初から決まっているものですから、それに合わせてバスクのデザインも施されます。 ところが服となると、生地を裁断して作るものです。 (もちろん出来上がりを想定して裾や袖口、衿ぐりにプリントしてあるものもありますが・・・) ![]() そう考えるとバスクの基本は生地のプリントであることがわかります。 織りにより柄を入れる方法とは別に、無地の布にプリントすることで柄を入れていく。 今では当たり前のように機械でプリントされているものが、その技術がない時は手作業でするしかなかった・・・ってことですよねえ。 もちろん現代でも機械プリントにない面白さを求めて、いわゆるブロックプリントものも作られています。商業ル―トに乗せるには人件費がめちゃくちゃ安い国じゃないと難しい。 残念ながら現在のトルコは経済的に安い国ではありませんので、人件費への評価もそれなりですので、一般市場での手作業でのプリント生地製作はほぼ不可能かと思います。 ![]() ですから、今回手に入れたバスクのプリント生地(だいたいバスクのプリント生地という言い方が変ですけど、都合上このまま通します)は、トルコでは入手しづらいもののひとつかと思います。 それぞれ幅が100cm、長さが250-300cmです。 興味ある方はチェックしてくださいね。 今年7月のイベント(詳細はもう少しお待ちください)で、ご紹介したいと思っています。 ------------------------------- ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ![]() ミフリ&アクチェ ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() その他・全般ランキング ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 27, 2019 12:34:04 AM
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