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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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September 26, 2019
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カテゴリ:トルコ国内出張
ミディヤトはマルディンから約110km東にあります。
石造りの家からなる旧ミディヤトは小高い丘にあるごく小さな町でしたが、現在は新市街地に近代的な建物が立ち並ぶ人口約11万3000人の都市です。


(丘の上に形成された旧ミディヤト)

ミディヤトに行って、初めて異文化、異人種、異言語の共存を目の当たりにした気がします。
トルコにはたくさんの民族が暮らしています。
共通言語であるトルコ語が話されますが、それぞれの家庭内や身内同士での会話の中で様々な言語を耳にすることはありますので、自分なりに異文化共存については理解していたつもりではありますが、ミディヤトでは複数言語を話せることが当然であり、トルコ語、アラブ語、クルド語、スリヤーニ語が飛び交い、またそれを理解しない同士もごく自然に干渉せず認め合う関係というのを少しだけですがわかった気がします。
これがトルコであり、異文化に寛容なイスラムの一面でもあるのかもしれません。
大雑把には単一民族、単一言語の国に生まれ育った私たち日本人にはなかなか理解しにくいことかもしれませんが、むしろ日本のような国の方が稀なのでしょう。


(マルディン郊外のデイルルザファラン。ガイドが建物の一部を案内してくれる)

さて、ミディヤトは共存する複数民族の中でもスリヤーニにとって重要な町でもあります。
スリヤーニの教会が現存し、スリヤーニが暮らし、彼らの間ではスリヤーニ語が話され、スリヤーニの文化が生きています。

私はその辺りはド素人で全く疎い分野ですので、自分で理解している範囲での説明になりますが、スリヤーニとはどこから来た、どんな人たちなのか。


(デイルルザファランの元神殿で、その後地下埋葬室)

マルディン郊外にあるスリヤーニの宗教の大本山であるデイルルザファラン修道院に行ったとき、見学できる建物の中に地下埋葬室がありました。そこは小さな小窓があり、ガイドさんの説明によると、最初はこの建物は神殿で、その小窓から太陽を拝がみ(太陽信仰?火炎崇拝?)、キリスト教が入ってきて教会の埋葬室となり、さらにイスラム化した後は使われなくなったと言っていました。
そしてスリヤーニとはメソポタミア、つまりイラク、シリアから来たキリスト教徒のアラム人のことだそうです。

スリヤーニ語、つまりアラム語の文字はアラビア語の文字の始祖とからしいですが、知識のない私にはどちらもちんぷんかんぷんですが、耳にも目にもただ違うものだということしかわかりません。


(上からトルコ語、アラビア語、スリヤーニ語、クルド語の名前で書かれた地図)


ミディヤトはシルバー細工が有名ですが、そこに使われているモチーフのひとつに「鳩」がありました。

(木版に彫られた鳩のモチーフ)

これはミディヤトにとって、重要なモチーフであり、ミディヤトと言えば「鳩」のモチーフだと説明されましたが、スリヤーニにとって重要なモチーフのひとつに「孔雀」があります。


(木版に彫られた孔雀のモチーフ)

この2つは木版にも使われていて、このモチーフの意味をミディヤトに来て初めて知ることになりましたが、シルバー細工にしても木版バスクにしても実に愛らしいキャラクターです。

なぜ鳩と孔雀かについては調べなければなりませんが、その前に歴史のお勉強しないとなあ・・・と思いつつ、きっとそこまで手を延ばせませんので、この話はここで終わりになります。

余談ですが、ミディヤトに来るとトルコの目玉のお守りも形が変わります。
話にだけは聞いていた穴の開いたナザールボンジュウ。



小さいものは2つ穴から、大きくなればなるほどたくさんの穴が開いています。
これらは家の石壁などにも埋め込まれていましたので、目玉のお守りと全く同じ意味なのだと思います。スリヤーニのナザールボンジュウだと聞きましたが、詳しくは調べていません。

実はマルディンのウルジャミイも見逃したし、アンタルヤに戻ってきてから、聞いてくるのを、見てくるのを忘れたものがたくさん出てきました。
しかたない、また行くか・・・ですが、シリア国境、早く安定してくれたらいいですね。
見どころ満載の素晴らしい場所ですから。

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【お知らせ1】

バハールさんでのアイシェとドシェメアルトゥ絨毯をテーマにしたトークイベントのお申込みが始まっています。

(草木染めしたウール糸はここで洗います。時期により泉へ行きます)

「トルコ・ドシェメアルトゥに伝わる手織りの絨毯のお話会 」
日時:2019年10月12日(土)19:00〜21:00
参加費:2000円+税
定員:30名さま
会場:fukadaso cafe (Baharのあるfukadao1Fのカフェです)
   東京都江東区平野1-9-7 fukadaso 1F

詳細とお申込みはこちらから → 

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【お知らせ2】

10月12日(土)~15日(火)に清澄白河で開催予定のオヤマニアの会のイベントのご案内です。
タイトル「花咲くアナトリアの大地より~トルコ伝統の手工芸~」



10月14日(月)14;00-15:00に私のお話会があります。
今回のテーマは「マルディン報告・イーネダンテルとシャフメラン探し(仮)」です。
シリア国境トルコ南東部の町の話、マルディンのぬい針によるレース編みの伝統文化、蛇の身体を持つ女王シャフメラン伝説に興味ある方はぜひお待ちしております。

詳細とお申込みはこちらから。

スザニ、イーネダンテル、キリム・絨毯、お話会はオヤマニアの会のブログ →

オスマンル刺繍とイーネオヤは平尾直美先生のブログ →

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【お知らせ3】

オヤマニアの会 スザニをめぐる井戸端会議

日時 :2019年10月22日(火 祝) 13:30-16:30
場所:入谷地区センター 2階 第1集会室
(台東区入谷1-15-6 東京メトロ日比谷線 入谷駅出口2から徒歩5分)

ソビエト崩壊以前のスザニを大小、いろいろお持ちします。
お話を聞きながら手に取ってゆっくりご覧ください。

皆様のご参加を心よりお待ちしておりま~す!

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Last updated  September 26, 2019 06:38:01 PM
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