2020/01/10(金)20:54
マクラメとトゥルナックバーウのこと
カスタモヌでトゥルナック・バーウの修行をしてきたことは前述の通りです。
私の担当は取材、調査とエア・バーウ
実際に作業はしませんが、同じレッスン時間分、目で追う作業はしてきたから、いつでも実践OKです。
バーウを見たときに、あれっ!? これもバーウかな、と頭をよぎったのが、ブルガリアのトルコ人の手織り布のペシキルでした。
ちょうど昨年の帰国の際に、日本在庫として自分が何を持っているのか一部を画像で撮ってきた
のですが、その中にも写っていました。
このフリンジ部分の装飾がそうです。
これらはキリムのフリンジの処理方法と同じなのかな、と思っていたので、気にしなかったのですが、カスタモヌのトゥルナック・バーウそのものです。
カスタモヌと違うのは織布の緯糸に使った赤や紺の色糸で装飾していることぐらい。
トルコではトゥルナック・バーウは基本カスタモヌのみで行われていますが、バルカン半島のトルコ人たちもやっていた偶然、細部の技術は知らないとわからないものですね。
こうして今まで見てきたものがある日つながる面白さ。
トゥルナック・バーウはお気づきの方もいると思いますが、サウジアラビアからトルコへ伝わったマクラメを原型としたトルコバージョンです。
日本語で言うと格子編みとかですかねえ・・・?
ただしスペインからヨーロッパに伝わった過程ではマクラメとしてではなく、一部ではトルコ発祥とされ、トルコの名称が付いていたという背景もあります。
トルコではトゥルナック・バーウの存在は11世紀に本の中の表記で確認されていますが、国内では20世紀になるまでほとんど取り上げられることがなかったそうです。
現在も研究者や文書として残っているものは少なく、イーネオヤ同様に「庶民の手芸」「母親や妻が家庭でやっていたもの」という認識で現在まで来たことがわかります。
道具を介さない装飾性のある結び目の編み物。
これがトゥルナック・バーウを説明する広義な言葉かと思います。
そうするとキリムの長いフリンジもバーウで処理できるってことね、ってちょっと思いました。
面白いですね。
キリムのフリンジは一部のコブラ編みや編み込みを除けば、一般的には普通の複数糸のひと結びです。
過去においてトゥルナック・バーウがトルコで全国区だったら、きっとキリムのフリンジもバーウで結ばれていたことでしょう。そうしたらバーウの研究ももっとされていたと思います。
ちなみに現在、カスタモヌで織られているキリムのフリンジはトゥルナック・バーウで行われており、フリンジにも様々な文様が浮き出されています。
カスタモヌのトゥルナック・バーウについてはさらに詳しい内容を、2月22日(土)~24日(月)に清澄白河で開催されるオヤマニアの会のイベント「カスタモヌのオヤとバーウ」内でお話会をする予定です。
今週末には、オヤマニアの会からブログなどで告知があると思いますので、どうぞお見逃しなく~。
トゥルナック・バーウで使われるコットン糸を少量ですが販売しています。
数量限定ですので気になる方はお買い求めくださいね。
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トゥルナック・バーウ用糸
Youtubeチャンネルの新着は今週末、アンカラのアンゴラ山羊の放牧パート1を予定しています。
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2018年9月にブルサ市主催で開催された「国際シルクオヤフェスティバル」の様子をダイジェクトで紹介した動画です。
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ブルサ市主催シルクオヤフェスティバル
2012年のオデミシュの通称「オヤパザール」の様子を記録した動画をUPしました。
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イーネオヤの故郷・オデミシュ編
トカットの木版バスクの行程を記録した動画です。
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バスクができるまで~トカットの木版作りと捺染技法
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カスタモヌの素敵たち
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カスタモヌの手織り布と手刺繍
シャフメランの刺繍クロスも1枚残っていました。
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シャフメラン刺繍とイーネオヤのクロス
ヤズマは本物の木版ハンドプリントで古いものですので、コレクションに加えるチャンスです。
もちろんオヤも古いものばかり。
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木版バスクのヤズマのオヤスカーフ
チェブレを始めとするトルコの伝統刺繍。
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トルコの手仕事・ヴィンテージ刺繍
カウントできる厚めの生地にクロスステッチ。
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