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続々・絨毯屋へようこそ トルコの絨毯屋のお仕事記

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June 2, 2020
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トルコでも6月1日から段階的に制限解除になっているようです。
20歳以下の子供の外出禁止が、18歳以下に年齢引き下げになり、やっと外に出られるようになった20歳の息子の気分転換も兼ねて、実に3か月ぶりに食料品の買い出しに行くことにしました。

実際、家には野菜類は玉ねぎしか残っていなかったし・・・。

クルマの中でも2人以上の人が乗る場合はマスク着用が義務です。
クルマには家族以外は乗りませんし、家族はいつも一緒にいるのですけどねえ・・・何か不思議ですが、生真面目ですからルールは守ります。

18時30分ごろにクルマで5Mが入っているショッピングセンターに到着。
いつもは停めるスペースを探す駐車場はガラガラ。
入り口が3か所にあるのですが、1か所に絞られ、混雑時は入場制限で並ぶように通路が作られていました。

ここで既に「いつもと違う」ことを体感しました。
入る時もソーシャルディスタンス。マスクとフェイスシールドをした係員が一人一人額で熱のチェックをします。ほとんど人がいなかったのでスムーズでしたが、少し人が増えたら渋滞が起きて待ち時間が増えそうです。

館内もガラガラでした。
専門店は営業していましたが、これでは開けてもお客さんいないよね、と思うレベルです。
それ以前にもしお店に入っても、どう振舞っていいのか、戸惑います。
洋服とか触れていいのか、試着とかできるのか・・・とか。
新しいルールに慣れるまではきっと全てが未知の世界です。

フードコーナーでは、6月1日からレストラン、カフェの営業が自由化されましたので、カフェ形態のお店が2件開いていましたが、それ以外のファーストフード店はまだ休業中。テーブルや椅子も取っ払われています。

レストランは今日から営業しているとのことでしたので、併設のミッドポイントに入りました。
いつもならこの時間帯、60~70テーブルがほぼ満席のレストランですが、お客は5テーブルほどで、基本、4人席の1テーブルに対面しないように2人までしか座われないようになっていました。

メニューもいつものではなく、使い捨ての紙のモノに代わり、お客が席に着くと、まずテーブルの消毒、消毒液の配布。着席している間はマスクを外していいそうですが、トイレに行くときはマスクをしてくださいとのこと。

軽食は一昨日にテイクアウトのセルプメボレキを食べたけど、久しぶりの自分以外の人が作った料理で、とても美味しく感じました。3か月我慢した甲斐がありました。

お買い物は館内にあるスーパー、ミグロスで。
専門店は20時に閉まってしまいますが、スーパーは22時までの営業です。
こちらもお客さんはほとんどいなく、アンタルヤで一番大きいミグロスですが、人とすれ違うことすらありませんでした。まるで貸し切り状態のような緩やかな気分でお買い物。
通販利用者も多いのでしょう。

野菜や果物は袋に入れられた状態で陳列され、手で触れないようになっています。
普段のように選べないですけれど、パック売りは日本でも普通ですから私は気になりませんが、袋からこぼれていたり、袋が開けられているものもありましたから、どなたかどうどうと入れ替えしているのだなあ・・・と。

お肉とかお魚とか1品も買っていないのに、想像通り500TLほどのお支払い。
いったい何を買ったかなあ・・・という感じです。

ここのところ、買い物は家族にしてもらっていますが、いつもたいしたものを買っていないのに支払いが400TL、500TL、600TL・・・と続いていました。
感覚としては以前ならお肉類を買ったりすると200~300TLいくことはありましたが、1度の買い物って(こまめにしていたこともありますが)100TL前後だと言う認識ですから、いかに支払い額が多いことか・・・。
自宅待機中の1か月間の食料だけの支出で既にトルコの最低賃金を越えているよねえ・・・なんて漠然と考えていたのですけれど、実際そうだと思います。
自宅待機により、生活費はむしろ増えているのじゃないかと思います。

トルコの現在の最低賃金は4人家族で消費する食料品が購入できるだけの水準です。当然ながら最低賃金だと1人のお給料では家族が暮らして行けませんので、共働き、親世代との同居が必須になってきます。
イシクル(労働者組合)の発表によると、家賃、光熱費、その他もろもろを合わせると1家族が生活できるギリギリの最低水準で約7500TLのお金が必要になるそうです。最低賃金が約2500TLですから、家族4人のうち3人が働かないと不可能ということですね。

もちろん最低賃金での計算の場合ですので、実際は3500~5000TLほどの収入であれば、2人で働けばなんとかやっていけるという話です。
でも最低水準の生活ですよ。
ここに旅行などの娯楽費、お稽古事、私立学校の学費などが入ってくると無理・・・ということです。もちろん日本への帰国費用どころか、飛行機のチケットも買えません。

これは収入があろうが、なかろうが必要になってくるお金です。
コロナ騒動で休業をよぎなくされ、今後、倒産や失業の話もきっと多く耳にすることになるかと思います。今回は休業している企業では、申請した上で、勤務年数などの条件が整えばお給料の7割はイシクルから労働者に直接支払われているそうです。だから雇用者は労働者を解雇しないでくれということです。ただ転職率が高いこの国では、勤務年数が短かったり、また正規雇用されていなかったりで補償対象にならず、首になったり、お給料をもらえないでいる人も少なくないと思います。
公務員などお給料が支払われている、年金をもらっている、イシクルの休業手当を支給されている…など以外で収入のない人は、政府の救済金1000TLを申請することができます。
でも1000TLですからね、1か月の食品購入代金にも満たないです。全くないよりはマシですけれど、これだけでは厳しいと想像します。

この状況下で問われるのは何よりも家族間の信頼や愛情、思いやりなのかもしれません。

6月に入って、段階的に行動制限が解除になっていき、少しずつ日常が戻ってくるかとは思いますが、これで終わった・・・のではないということを痛感します。
これからが本番。

収入源が不安定であったり、収入の見通しが立たないこともあります。
リアルな物価の上昇もあります。
さらにはいままでと違う世界での生活の中で、以前は必要なかった支出も実はあるかと思います。消毒効果のある石鹸やマスクなどの医療品の購入、エコバック使用による感染のリスクからスーパー袋を買う費用、混雑するバスを避けてタクシーの利用、些細なことのようで塵も積もれば山となる、です。

食料品や日用品の買い物はスーパーの通販を利用することによって回っていますが、こちらも人件費がかかっていく分、その負担が価格に反映されたり、xxx以上のお買い物と言う制限があることで支出が増えることも可能性としてはありそうです。

ある程度の経費をかけることで安全確保の確率を上げることはできるかもしれません。
でもそのためには余裕を持てる収入があるということが前提ってことですね。
命に勝ものはないのですけど…。

・・・と、6月が始まって、3か月間の我慢の日々から、新たな日常に一歩踏み出す、本来なら心躍る時期に、なんとなくエンジンがかかりにくくなっています。
外に出ない間に、変わった世の中を目の当たりにして、まだ心の準備が出来ていなかったということでしょうかね。

そうは言っても立ち止まってばかりはいられません。
現実を受け入れて、何ができないのか、何ができるのか、考えていきたいと思います。
弊社は6月末までは休業の予定です。
発送に関してはアジア方面への国際郵便が再開し次第、まずはお待ちいただいているお客様のお荷物から優先的にお送りしていきます。

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お知らせ
カスタモヌのサンプラーミニスカーフのモチーフについての解説動画を
日本時間の6月5日(金)21:00~
YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルでプレミア配信で行います。

約25分の動画です。
サンプラーのモチーフ名に興味がある方はぜひご覧ください。
オンタイムでコメント欄で質問などしていただけます。

チャンネル登録はこちらです。
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ikumi nonaka チャンネル

上部の赤いチャンネル登録のボタンをクリックしてください。
さらにベルのマークをクリックして、通知をオンにすると新着動画のお知らせが届きます。

現在、70本の動画を配信しています。
今後もトルコ各地から、独特な伝統的なイーネオヤなどの製作動画なども配信しますので、お見逃しのないようにチャンネル登録をお忘れなくどうぞ~。

アイシェの村から、絨毯織り作業や家庭料理作りも予定しています。

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YouTubeに「ikumi nonaka」チャンネルを開設しました。
トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介していきます。
新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤
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Last updated  June 3, 2020 11:05:09 PM
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