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カテゴリ:イ―ネオヤ、その他のオヤ
イーネオヤは古いものはその多くがオヤスカーフとして存在する。 もちろんシャツやドレスの襟ぐりや袖口の装飾、髪飾りなどとしても作られたが、それはごく少数の例であると考えていいと思う。 それはトカットの木版バスク(ブロックプリント)工房が、1950年代まではほぼ100%ヤズマ(オヤを作るためのスカーフ生地)を製作していたと証言することにも裏付けられていると思う。 それだけ多くのオヤスカーフがその時代に作り出されてきた。 オヤスカーフと一口で言っても種類がある。 大きく分けるとヤズマとクレープ。 ヤズマとはコットン布に絵柄がプリントされたもの。 対してクレープは古くは無地のシルク布、1960年代頃以降は当時流行した化繊の無地の布。 ヤズマは普段使いが目的であり、クレープは特別な日に使うものであり、財産として残すものというのが一般的な認識である。 ![]() 財産として残せるものということは、イーネオヤ自身にももちろん価値があるとして、素材自体にもある程度の価値があったからであり、それは当時でも高価だったろう手織りのシルク布とシルク糸を使ったことからもわかる。 シルク地のクレープのイーネオヤスカーフは稀にであるが、古いイーネオヤスカーフの中に見つけることがある。年代が古いということと、シルクは繊細で扱いが難しかったということが理由で数量的には少ない。 そしてシルク地のクレープのオヤスカーフを手に取ると、その軽さに思わずハッとする。 繊細であり、品があり、美しく、これらを他のものと一緒にひとくくりにイーネオヤと呼ぶにはあまりにも不躾に思えてしまう。 この繊細で可憐なシルククレープのイーネオヤを生み出したのは、どんな指先だったのだろう。 細く白く儚げな指先を夢想させる。 シルククレープのオヤスカーフを持った自分の手があまりにも似つかわしくなく感じ、そっと元の箱に戻した。 -------------------------------------------------------------------------- 古いイーネオヤスカーフが気になる人はこちらもチェックしてみてくださいね。 オデミシュのイーネオヤスカーフ、クレープもの、ヤズマもの貴重なシルク糸で作られたイーネオヤをたくさん掲載しています。 期間限定になりますが、9月25日までネックの国際送料なしで、日本国内からトルコの手芸材料や手仕事たちをご住所に発送します。 遠方だったり日程のご都合がつかなくて9月14日ー16日の出版記念イベントにいらっしゃれない方も、とってもお得にお買い物をお楽しみいただけます。 この機会をどうぞご利用ください。 ↓↓↓↓↓ 日本国内から発送~国際送料なしでお得!トルコの手仕事品あれこれ期間限定(9月25日まで) --------------------------------------------------------------- Youtubeのikumi nonaka チャンネルのメンバーシップ(プレミアムメンバー)に参加してくださると、トルコ各地のイーネオヤを始めとした伝統の手仕事についてのさらに詳しいお話やセミナー動画などをご覧いただけます。 メンバー登録用リンクはこちらです。→ メンバー登録 スタンダードとプレミアムの選択肢がありますので、手仕事についてはプレミアムを選択してください。 ------------------------------------------------------------------ YouTubeの「ikumi nonaka」チャンネルで動画を公開中です。 トルコの伝統手工芸、食文化、生活、牧畜などをご紹介しています。 新着のお知らせがいくように、チャンネル登録をぜひお願いします❤ ikumi nonaka チャンネル ------------------------------------------------------------------ ミフリのショッピングサイトはコチラ↓ ![]() ミフリ&アクチェ ![]() にほんブログ村 ![]() にほんブログ村 ![]() その他・全般ランキング ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 7, 2024 10:25:34 PM
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